川奈、パサージュ、大洗…? 今週の米女子開催コースは“韓国のペブルビーチ
<BMW女子選手権 事前情報◇15日◇パインビーチGL(韓国)◇6785ヤード・パー72>
今大会の会場となるパインビーチGLは、朝鮮半島の南西端にある。韓国の首都、ソウルからはKTX(日本で言うところの新幹線)を利用するのが主なルート。終着の木浦(モクポ)駅まで3時間弱、さらにそこから車で50分ほどかかる場所に位置する。釜山からも車で3時間ほどだ。
海南(ヘナム)郡と呼ばれる地域で、リアス式海岸を生かしたコース。27ホール構成で、今回はアウトにパインコース、インにビーチコースを使用。島々を望み、風光明媚という言葉がぴったりだ。海南郡はゴルフリゾート地としても知られていて、中でもパインビーチGLは“韓国のペブルビーチ”とも呼ばれている。
ペブルビーチGLは言わずと知れた米国の名コース。ただ、米ツアーのベテランキャディいわく、ペブルビーチよりも“姉妹コース”のスパイグラスヒルGCに似ているとのこと。スパイグラスヒルは多くのホールが海沿いに位置しながら、アップダウンのあるフェアウェイに、内地に入れば松林を縫っていくような設計で、それはパインビーチGLの説明にもぴったり合う。
8人が出場する日本勢は「日本のコースに似ている」と口をそろえる。フェアウェイはコーライ芝で、グリーンはベント芝。山下美夢有は「川奈(ホテルGC)やパサージュ(琴海アイランドGC)のような感じ。アップダウンがきつい」と説明。川奈で行われた昨年の「フジサンケイレディス」で優勝した竹田麗央は、「海沿いで景色がキレイ。すごく端っこにあるので、風も強く吹くと思う。注意しながら回りたい」と話した。
吉田優利も「日本っぽい感じがする。ちょっと広い大洗(GC)みたいな感じ」と例に挙げる。今年「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権」が行われたシーサイドコース。「海っぺりなホールがあって、風も強そう。私は(大洗で)試合をしたことはないけれど、鈴(妹の吉田鈴)のプロテストの練習ラウンドに付き合っていったことがあります」と話した。
リンクスとはいえ、雨の影響などもあって地面が柔らかいことから、ピンをデッドに狙う伸ばし合いが予想される。終盤には海越えで距離の長い15番パー3、ティショットが崖越えになる16番と、アイコニックなホールが続く。韓国で躍動する日本勢は果たして?(文・笠井あかり)
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