妹を気にかけつつ「人を心配する余裕は…」 吉田優利は最終戦出場へもうひと踏ん張り
<BMW女子選手権 事前情報◇15日◇パインビーチGL(韓国)◇6785ヤード・パー72>
オープンウィークなどで一時帰国をするとき、吉田優利の遊び相手はもっぱら弟だという。妹の鈴(りん)は昨年のプロテストに合格した日本ツアーのルーキー。全国各地を転戦しているため、姉妹が顔を合わせる機会は減った。
それでも、妹の成績は常にチェックしている。「めっちゃ見ています。ランキングがそんなに良くないみたいなので、終盤で上げてくれるといいですよね。でも人のことを心配できる余裕が自分にはないので…(笑)」。妹は現在ポイントランキング53位で、シード争いの渦中。優利も最終戦出場を目指し、ランキング71位からの浮上を狙っている。
米2年目のシーズンで、日米共催「TOTOジャパンクラシック」を含む秋のアジアシリーズに初参戦。初戦だった先週の上海では最終日に「66」をマークし、26位に浮上して終えた。ただ、酷暑などの影響で大きなダメージを受けたグリーンだったこともあり、「たまたま(パットが)入ってくれた。思い切っていくしかない、というのがいい方向にハマってくれただけ」と、手放しで喜べないのが正直なところだ。
それでも、優勝争いに加わるイメージは次第に鮮明になってきた。「ゴルフは良くなってきてるので、あとはかみ合わせ。自信がないと、いいリズムで打てないことは薄々感じている」。調子は悪くないだけに、あとは豪快にピンを攻めるメンタリティがカギになりそうだ。
そういった面では、予選カットのない4日間大会はプラスに働きそう。「初日から思いっきり行ける、というのもある。4日間プレーできる保障はあるので、いつもより狙っていける回数は増えたのかな」と話す。
今週は、日本のコースに芝質などが似ているリンクスコースが舞台。「(先週の)中国は暑かったけれど、今週は寒くならないように願っています」。来週のオープンウィークを前にいい感覚をつかみ、しっかりとものにしたい。(文・笠井あかり)
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