“ギア女子”河本結 アイアンの鉛の貼り方は番手ごとで全然違う! 58度だけシャフトが『モーダス3』の理由とは?
「スタンレーレディスホンダ」で今季2勝目を挙げた河本結。ギアへのこだわりが強い彼女のバッグを覗くと、使い込まれたクラブが揃っていた。そのセッティングの詳細をレポートする。
長い距離での正確なセカンドショットを支える3U・4Uには、2016年モデルの『XR OS』(19度・22度)を使用。打痕が刻まれており、長年使い込んでいるのが分かる。シャフトは『MCH70-S』を装着している。
「10年近く使っています。替えられない理由は、スピン量と飛距離が安定していて、曲がり幅も一定だからです。ウッドは3Wしか入れていないので、3Uと4Uを入れています。3Uではドローを打って飛距離を調整することもあります」
アイアンは5・6番に2021年モデルの『APEX PRO』、7番〜PWは軟鉄鍛造の2021年モデル『APEX TCB』を使用。シャフトは『N.S.PRO 850GH S』をともに採用している。
アイアンで特にこだわっているのが鉛の貼り方だ。5番・6番はバックフェースの下部全面に貼っているが、7番〜PWは幅を狭くしている。
「5番とか6番は難しいクラブなので、トゥに当たってもいいように全貼りしています。7番以下は芯でしか打たないので、鉛の幅を広げるとフェースが大きく感じてしまう。だから芯付近の狭いエリアにミニを貼っています」
7番以下で使う『APEX TCB』の抜けの良さも高く評価している。「操作性が良く、弾道を操れるのが魅力です。さらに、ソールの抜けを良くするために前側を削ってもらっています」。
河本らしいセレクトはウェッジのシャフトにも表れている。アイアンが『N.S.PRO 850GH S』に対し、48・52度は『N.S.PRO 950GH neo』、58度は『N.S.PRO MODUS3 プロト S』を採用している。番手が短くなるごとに、徐々に重くなっているのだ。
「58度のシャフトは重くて硬い。自分と一体感が欲しいので、シャフトがしなりすぎるとズレてしまいます。グリーン周りを考えて58度だけ重く硬くしていて、“重硬”のシャフトを作ってもらいました。58度だけ“重硬”なのは何年も前からですが、確信を持てたのは宮里藍さんも同じセッティングをしていたのを見たからですね。藍さんも58度だけ重硬シャフトで、他は柔らかくてしなる。それを見て『これでいいんだ』と確信できました」
「ゴルフのために生活のすべてを捧げている」と語る河本。ギアにも彼女の上達への強いこだわりが表れていた。
【河本結のクラブセッティング】
1W:キャロウェイ ELYTE ◆◆◆(9度/スピーダーNXゴールド50S)
3W:キャロウェイ ELYTE(16.5度/スピーダーNXゴールド50S)
3・4U:キャロウェイ XR16 OS(19・22度/MCH70-S)※16年モデル
5・6I:キャロウェイ APEX PRO(N.S.PRO 850GH S)※21年モデル
7I~PW:キャロウェイ APEX TCB(N.S.PRO 850GH S)※21年モデル
48・52度:キャロウェイ OPUS(N.S.PRO 950GH neo)
58度:キャロウェイ OPUS(N.S.PRO MODUS3 プロト S)
PT:オデッセイ ホワイト・ホットOG ロッシーS(MC PUTTER X-FIRM)
BALL:キャロウェイ クロムツアー プロトタイプ
グリップ:パルマックス
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