過去3勝の“庭”で狙う今季初V 古江彩佳は連続トップ10からホステス大会へ「盛り上げられる存在に」
<スタンレーレディスホンダ 最終日◇12日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇3281ヤード・パー36(変則9ホール)>
アウト2ホール、イン7ホールを使った変則的な9ホールの短縮競技となった最終日。2打差を追ってスタートした古江彩佳は、「35」と1つスコアを伸ばすに止まり、トータル9アンダーの6位タイで大会を終えた。優勝には届かなかったが、先週の「日本女子オープン」(9位)に続くトップ10フィニッシュ。上り調子で迎える次戦のホステス大会「富士通レディース」で今季初Vを狙う。
追う立場としては短縮競技はどうしても厳しくなる。「攻めるだけかなと思ってスタートして、自分のやるべきことはできたのかなと思います」。7ホールを消化した時点で、2つスコアを伸ばし、2位グループに名を連ねたが、単独首位からスタートした河本結も序盤からバーディを重なる展開で、その差を詰めることはできなかった。
それでも、この日のプレーには手ごたえを感じている。「ショットは比較的良かったですし、パッティングもトライし続けられたと思います」。今季を振り返れば、序盤で調子の上がらない時期もあった。それでも、シーズン中に帰国した際、父でコーチの芳浩さんにアドバイスをもらいながら練習したことで徐々に復調。「調子はぼちぼちです」と古江定番のいつものフレーズを繰り返しつつも、この3日間のプレーを振り返り「ショットも、パットも、基本的には良かったことが多かったと思うので、これを続けていければいいなと思います」と話した。
次戦の富士通レディースは2019年のアマチュア優勝を含めて過去6年で3勝、2位2回と圧倒的な成績を残してきた得意の大会。そして、所属先の大会でもある。「しっかり頑張りたいですね。大会を盛り上げる存在であれたらいいなと思います」。そんな言葉とは裏腹に優勝にかける思いは人一倍。「あんまり気持ちを上下したくないので、フラットに考えたいなと思っています」とその思いをセーブしている。
海外メジャー「アムンディ・エビアン選手権」を制し、米女子ツアーの平均ストローク1位「ベアトロフィー」を獲得した昨季が素晴らしかった分、今季の成績はやや控えめに映るが、その実力は疑いようがない。日米を通じての今季初優勝へ、準備は着々と整っている。(文・田中宏治)
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