『仮面ライダーゼッツ』南雲なすか役の小貫莉奈が語る初グラビアの記憶「グラビアを見て、自分の腹筋が浮いてるんだって気づきました(笑)」
『週刊プレイボーイ』に登場する女性たちに「初グラビア」にまつわるエピソードや当時の想いを聞く連載、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回はオンエア中の『仮面ライダーゼッツ』で南雲なすか役を演じる小貫莉奈(おぬき・りな)さんによる前編。
小貫さんは2017年に開催された「超十代オーディション2017」で約15,000人の応募者の中から"グランプリ"に輝き、それを機に芸能界デビュー。CM、ドラマ、舞台などで活躍し、2019年12月、18歳のとき『週刊プレイボーイ』52号で初グラビアを披露。身長170cmで10頭身とも言われる抜群スタイルで、話題を呼んだ。
2023年には『仮面ライダーギーツ』に我那覇冴/仮面ライダーロポ役で出演し、注目を集めた。女優として、より精力的に活動し、現在は『仮面ライダーゼッツ』で南雲なすか役を。さらなる活躍が期待される。今回はそんな彼女にデビューまでの経緯、初グラビアに関するエピソードを語ってもらった。
『週刊プレイボーイ』2019年52号(撮影/西條彰仁)より
ーー週刊プレイボーイに登場された方々に、初グラビアの思い出をその前後とあわせて聞いています。小貫さんは中学校3年生の時に「超十代オーディション2017」に応募したことが、芸能界デビューに繋がったとか。
小貫 そうです。「超十代~」はたまたまスマホで知って、自分で応募しました。1次審査は自撮り写真を送るだけ。お風呂上がりに頭にタオルを巻いた写真を割と軽い気持ちで送りました(笑)。
ーーそのオーディション。応募総数はなんと約1万5千人だったんですよね。その中でグランプリに選ばれるとはすごい!
小貫 2次、3次と進んで、ファイナルは幕張メッセで開催。そのステージではスピーチやランウェイなどして、来場者にも投票してもらうんです。そんな中でまさか自分が選ばれるとは。とにかく信じられなかったです。
ーーグランプリだなんて、友達もびっくりしたんじゃないですか?
小貫 誰にも言っていなかったんですよ。途中まで家族にも言っていなかったし。でも結果発表がSNSに出て、すぐ学校中が知れ渡ったみたいで。その日の朝の集会で、いきなり全校生徒の前で呼ばれて祝福されました。私のほうがびっくりしました(笑)。
ーーそもそも幼い頃から芸能の仕事に興味があったんですか?
小貫 漠然とですけど、モデルになりたいとは思っていました。でも実際はそのために何かするわけでなく、バスケットボールに夢中でした。父がミニバスチームのコーチだったので、小学2年生のときから自分も始め、励むようになったんです。毎日朝から夜までずっと練習。遊びにも行かなかったです。でもその甲斐あって、中学生の時はキャプテンとして茨城県の地区優勝を果たしました。
ーーすごい! 小貫さんが通った高校は地元・茨城県屈指のバスケットボール強豪校だったそうですね。
小貫 はい。自分から親にお願いして進学させてもらいました。母から学業を疎(おろそ)かにしないと約束させられましたけどね(笑)。高校生の頃は、もう仕事もしていたので、バスケ、勉強、仕事と寝てる暇もなかったです。特にバスケは仕事で練習を休みがちだから、周りの目ももちろん厳しくて。辛い思いもしましたけど、最後までやり通しました。高校3年生の時、県で5位になった時は、やり切った気持ちでいっぱいでした。
ーーちなみに学業も高校3年間、ほぼオール5。さらに大学受験にも見事合格したとか。何事に対しても一所懸命に向き合う、小貫さんの姿勢が伝わってきます! さて、ここからがこの連載の本題(笑)。小貫さんは『週刊プレイボーイ』2019年52号(12月16日発売)で初グラビアを披露しています。これはどういう経緯でやることに?
小貫 事務所から提案され、「はい、わかりました」と即答しました。特に経緯という経緯はないですね(笑)。
ーーそれまでにグラビアは見たことあったんですか?
小貫 いえ、何も。当時は自分に来たお仕事ならなんでもやってみようと思っていたんですよ。ちゃんと内容を理解していなかったかもしれませんけど(笑)、何をやるのかを含めて楽しみでしたね。あと、この時は沖縄で撮影したんです。それ自体なんだか旅みたいじゃないですか。出かける前からわくわくしたのを覚えています。
ーー現場に着いて水着を見た時の心境は? やっぱり「普通の水着に比べて小さいな」とか思いました?
小貫 いえ。特には(笑)。ふーん、こういうのを着るんだって。着ることに対して、恥ずかしいなどもなかったですね。
ーー撮影にあたって緊張はありました?
小貫 いや、特には。なんか面白くなくて、すみません(笑)。ただ初めての撮影なのでちゃんと動けなくて。とにかくカメラマンさんの指示に従っていましたね。その指示も丁寧だったので、問題なくやれた気がします。
ーーなんだか初グラビアとは思えない落ち着きよう(笑)。撮影で印象に残ったことはあります?
小貫 バスケットボールを使ったシーンがあるんですけど、それを撮ったのが海辺のキレイなコートだったんです。こんな素敵なコートでやったことはなかったので、めっちゃ感激しましたね。あと撮影の合間に写真を見せていただいたんですけど、すごくキレイで。見る度に感動していました。もうひたすらに楽しんじゃいましたね。
『週刊プレイボーイ』2019年52号(撮影/西條彰仁)より
ーー満足のいく撮影だったんですね。記念すべき初グラビアが掲載されている週プレは買って、ご覧になりました?
小貫 確か買わずに、事務所からもらった気がします(笑)。中身を見て、誌面で「10等身のプロポーション」なんてすごくよく書いてくださってるんですけど、私自身、スタイルについて深く考えたことはなかったんです。なので「私、スタイルいいのかな」なんて思いましたね。
ーー自分のスタイルを改めて見たと。
小貫 当たり前なのかもしれないけど、水着姿って一番スタイルがわかりますよね。それこそ自分の腹筋が浮いてるんだって気づきました(笑)。なんか新鮮でしたね。
ーー週プレが出て周囲の反応はどうでした?
小貫 SNSのフォロワーは増えました。あと学校でも反応があって。休み時間は疲れてて、ほとんど寝てたんですよ。だけど週プレさんが出た日、廊下で男子生徒が妙にざわついているのが聞こえてくるんです。直接、何か言われたわけじゃなかったけど、自分のグラビアを見たんだなというのは伝わってきましたね。眠かったのであまり気にしなかったですけど(笑)
ーーマイペースですね。その後、小貫さんはCM、ドラマ、舞台などを経て、『仮面ライダーギーツ』(2022~2023)に、我那覇冴(がなは・さえ)役で出演。「霊長類最速」と呼ばれる身体能力抜群のアスリートで、仮面ライダーロボにも変身。一躍、注目を集めました。
小貫 仮面ライダーシリーズは、それまで何度もオーディションに応募し続けていたんですよ。『ギーツ』でもヒロインにはなれなかった悔しさは正直、ちょっとありましたけど(笑)、出演のお話をいただいた時はすごく嬉しかったですね。
ーー国民的人気番組だし、出演にあたっては緊張したのでは?
小貫 全5話のゲストとはいえ複数回にわたっての出演は初めて。しかもアスリート役ということで撮影前、走り込んだり、鍛えたりするなど気合いは入りましたけど、現場で緊張はしなかったですね(笑)。あっという間に終わってしまった感じ。劇場版( 『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐アクション』)にも出演できて、その際は自分で演じたアクションシーンをアクション監督さんに褒めていただいたんです。それはすごく嬉しかったですね。
ーー週プレでは『仮面ライダー』シリーズの歴代ヒロインによるグラビアを掲載する「仮面ライダー特集号」を毎年出しているんですが、小貫さんには3度登場していただいています。
小貫 そうなんですよね。まさか『仮面ライダー』きっかけでそんなに撮っていただくことになるとは予想もしてませんでした。出演できて、よかったです(笑)。
●小貫莉奈(おぬき・りな)
2001年5月29日生まれ 茨城県出身
身長170cm B80 W59 H87
趣味・特技=アニメ&マンガ鑑賞、バスケットボール
○「超十代オーディション2017」グランプリ受賞。「東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(TUBC)」アンバサダー。2022~23年放送の『仮面ライダーギーツ』(テレビ朝日)の我那覇冴(がなは・さえ)/仮面ライダーロポ役。新シリーズ『仮面ライダーゼッツ』(テレビ朝日系、毎週日曜9:00~)では、南雲なすか役を演じている。
公式X【@rina_onuki0529】
公式Instagram【@rina_onuki0529】
『空まで、もっと高く。』 小貫莉奈 撮影/YUJI TAKEUCHI(BALLPARK) 価格/1,100円(税込) 身長170cm、股下83cm。完璧すぎるスタイルを大胆に披露した極上の一冊。どこまでも自然体で、奇抜な衣装も見事に着こなす。しなやかなボディラインを輝かせながら、高く空まで続く彼女の未来に期待が高まる。
取材・文/大野智己 撮影/荻原大志
記事提供元:週プレNEWS
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