「秋は釣りターゲットがたくさん!」あれもこれも楽しめる【バーサタイルロッドって何?】
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バーサタイルロッドとは? 暑かった夏も終わり様々なターゲットが楽しませてくれる秋がやってきた。祝日もあり連休を利用して遠征を考えている方も多いのではなかろうか? ある程度狙いは決めても状況次第で他のタ …
ショアから狙えるターゲットが多くなり一年で最も楽しい季節となる秋。今回は様々なターゲットが狙える秋から冬の紀伊半島攻略にもってこいな私のお気に入りのバーサタイルロッドを1本紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)
バーサタイルロッドとは?
暑かった夏も終わり様々なターゲットが楽しませてくれる秋がやってきた。祝日もあり連休を利用して遠征を考えている方も多いのではなかろうか?
ある程度狙いは決めても状況次第で他のターゲットも狙ってみたい、そんな時にあると便利なのが、バーサタイルと言われる使用用途が広いタックルだ。
バーサタイルとは、直訳すると多目的、汎用性の高い、万能という意味で、釣具としてそのままの意味で使われる。

様々な状況に対応可能
バーサタイルロッドのメリットとして、限度はあるが広く様々な状況に対応できる事である。そのため、ターゲットが絞れない時に便利なロッドである。遠征に行く時や家族旅行のついでなど荷物が積めない時にも1本で対応できる幅が広いロッドは重宝する。

使用感は劣る?
デメリットとしては、広く浅くの為専用ロッドと比べれば使用感は劣る場合が多いのも事実だ。筆者としてはこれからルアー釣りを始める初心者に薦めたいロッドである。色々な釣りに使用できる為、広く経験した上で好きな釣りを見つけてから専用ロッドを用意してもいいと思う。
KAHUNAショアバーサタイル
本題に入り、筆者おすすめのバーサタイルロッドを紹介する。釣具のイシグロが展開するブランドTsurinoから発売されているルアーロッドシリーズ KAHUNAショアバーサタイル852M-Tである。
昨年夏に購入したのだが、1年通して使用頻度が高く、和歌山県南部に移住してからも大活躍のロッドである。
価格
実売価格も1万円代半ばで非常にリーズナブルな為、サブロッドとしても買いやすい値段である。黒くて渋いシックなデザインで、FLOW CHANGERとサブネームまで入っている。
リールとラインの組み合わせ
参考までに私のセッティングを紹介するとリールはシマノ社サスティンC3000HGにPEライン0.8号、リーダーフロロ12lbをセットしている。今の所このセッティングが最もバランスが良く様々な釣りに対応ができると思っている。
使えるルアー
快適に使用できるウェイトの範囲はキャストウェイト表記8グラム〜30gとあるが、使用感としてルアーであれば5から20g、エギなら2.5号から3.5号ディープまでが快適に使用できる範囲である。
使いやすいわけではないが、ラインの扱いに慣れていればアジング用1グラムのジグヘッドもキャストは可能、ゆっくり振るキャストなら30gのジグもギリいけるといった使用感である。
ターゲット別使用例
ここからはターゲット別に使用感を解説していこう。
アオリイカエギング
初秋の新子から春イカまで対応可能なスペックであり、専用ロッドに匹敵する使いやすさである。軽量でシャクリも快適、ティップがやや柔らかいため好みもあるが私的にはエギングロッドの理想系といえる使用感だ。

コウイカやツツイカ系のエギングにもマッチする。

メッキ、カマス
ミノー、トップウォーターからジグヘッド、メタルジグまで操作性も良く、程よく曲がるためファイトも楽しめる。突然ヒットする尺超えサイズにも十分対応できるパワーがあり安心感がある。

ツバスやシオ
手軽にショアから狙える40cm弱までのサイズであれば十分取り込めるパワーがある。突然のナブラにも対応可能だが、50cmを超えるハマチ〜メジロクラスがきたら厳しくなる。獲れるかどうかは腕と運次第だ。

チヌ
小型ルアーの出番が多いチニングにも対応可能なスペック、軽量プラグキャスト時はライントラブルに注意が必要だが、プラグからジグヘッドまで操作性、感度とも両立していて使いやすい。

マゴチ、ヒラメ
サーフで遠投が必要な場所には向かないが、漁港や河口域でジグヘッドをメインにした釣りには十分に使用できる。

ガシラ、ハタ類
本格的な磯からの使用ではパワー不足だが、港湾部や漁港では使いやすい。感度もよく軽いジグヘッドも扱えるためスレた魚相手にフィネスな攻めが展開できる。

シーバス
マイクロベイトパターンになる春にはベストマッチするスペック、秋でも使用できる範囲内のルアーで十分対応できる、張りはあるロッドだが、柔らかいティップのおかげかバレにくいと感じている。
今年の1月にはメッキ狙いの際、不意にヒットした85cmのヒラスズキもランディングしている。とはいえ大型のシーバスを橋脚等のストラクチャーから引き剥がせる程のパワーはないためシチュエーションに応じて使用して頂きたい。

アジ、メバル
1g以下の極軽量ジグヘッドも投げれなくはないが、フロートリグかシンカーを使ったキャロライナリグがマッチする。8.5フィートのレングスによる遠投性を生かした攻略に使える。
バーサタイルロッド使用時の持ち物
参考までに秋の紀伊半島への釣行を想定した場合の持ち物を紹介しよう。
アオリイカ狙いでは、エギ3号から3.5号を数個用意し、フックカバーを付けるか小型のケースに収納して持ち歩く。
メッキ、シーバス、チヌ用には小型のポッパー、ペンシル、ミノーなどのプラグをそれぞれ数個ずつ準備。ターゲットを選ばない万能ルアーとして「DD8」の2インチと2.5インチにDDジグヘッドをセットし、さらに予備もいくつか用意しておく。
フラットフィッシュ用には7〜10gのジグヘッドにシャッドテールワームを2セットほど、ライトロックフィッシュ用には3〜5グラムのジグヘッドにシャッドテールやホグ系ワームを数個セットしておく。
さらに、遠投用として5〜20gのメタルジグを数個と、アジング用の1〜3グラムジグヘッドを1〜2セット準備。遠投に対応できるよう、フロートも1セット携行しておくと安心だ。
これだけあれば上述したターゲットに対応が可能である。ルアーはボックス一つにまとめプライヤー、ハサミ、リーダー等をバッグに入れ身軽にする。念のため大型のヒットに備えランディングネットは携行していきたい。
バーサタイルタックル使用時の注意点
狙えるターゲットの多い季節だが、あれこれ狙い過ぎてどっちつかずにならないように注意が必要だ。色々狙える秋の海で陥りがちな罠だが、海全体の状況が悪いのに手広く狙っていては中途半端に終わってしまう。
色々試して何の反応も得られないなら一つの魚種に絞ってやりきる方が打開策を見つけてボウズにはなりにくいと感じる。最後に、気候も過ごしやすくなりレジャーにはうってつけの秋だが、マナーを守って楽しい釣行を心掛けてほしい。
<稲垣順也/TSURINEWSライター>
記事提供元:TSURINEWS
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