今季3勝の佐久間朱莉が使用する『N.S.PRO neo』プロト&『G.O.S.T』プロト 新投入シャフトの正体とは?
今季すでに3勝を挙げ、年間女王候補筆頭の呼び声が高い佐久間朱莉。彼女のアイアンとユーティリティのシャフトを見ると、プロトタイプを採用していた。その詳細をレポートする。
佐久間が使用するアイアンは、7I~PWでピン『BLUEPRINT S』に『N.S.PRO neo プロト S』を組み合わせたもの。『N.S.PRO 950GH neo』を連想させるグリーン系カラーのシャフトだ。なぜこれを選んだのか?
「自分の中では、右に抜ける球が減って、しなりが手元寄りな感じがあります。1カ月くらい前に替えました。それまで『N.S.PRO 850GH S』を使っていましたが、振り遅れる感覚があったんです。自分が振れるようになってきたので、しなりが手元寄りのタイプに替えたことで、右へのミスが減りました」(佐久間)
日本シャフトの女子ツアー担当、常山洋佑氏はこう説明する。「中元調子で先端がしっかりめのタイプです。イメージは『N.S.PRO モーダス3 ツアー105』に近いですが、女子プロには重すぎるので、90g台のプロトタイプとして調整しました」。
4U・5Uでは、ピン『G430』(22・26度)に『N.S.PRO G.O.S.T プロトタイプ』を採用。通称『ゴースト』と呼ばれるモデルだが、ツアーでの使用例は少ない。採用理由を本人に聞いた。
「アイアンのシャフトを替えたことで、ユーティリティも『アイアンっぽく打ちたい』と思い、変更をリクエストしました。ヘッドは換えていません。以前は右に抜けるミスがあったので、手元寄りにしなるシャフトにしてもらいました。球の高さは変わらず、出球がコントロールできて、球がつかまえられるようになりました」(佐久間)
常山氏によると、「イメージとしては『N.S.PRO 950GH neo』のように球が上がるタイプ。中調子ですね。プロトタイプはやや重めにして、球が上がりやすく、アイアン寄りの味付けにしています」とのことだ。
最後に、佐久間の正確なティショットを支えるドライバーシャフトについても聞いた。ピン『G430 MAX 10K』(9度)は昨年からのエースヘッドで、シャフトは『レジオフォーミュラB+ S55』を使用している。
「『レジオフォーミュラB+ S55』は球が強く出て、風の影響もなく打てます。球も高すぎず低すぎず、スピン量も安定しています。(『G430 MAX 10K』との組み合わせは?)すごくいいです。スピン量が安定しているのも、この組み合わせなので信頼しています」(佐久間)
新たなプロトシャフトの存在を見ると、まだまだ佐久間が勝ちそうな予感がした。
【佐久間朱莉のクラブセッティング】
1W:ピン G430 MAX 10K(9度、レジオフォーミュラB+S55)
3・5W:ピン G430 MAX(15・19度、レジオフォーミュラM+ 55S/65S)
4・5U:ピン G430(22・26度、N.S.PRO G.O.S.T プロトタイプ)
6I:ピン i240(N.S.PROプロト S)
7I~PW:ピン BLUEPRINT S(N.S.PROプロト S)
50・54・58度:ピン S159(N.S.PRO 950GH neo S)
PT: ピン スコッツデール DS72
BALL:タイトリスト PRO V1x
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