中古FWの1位『G430 MAX』、2位『G425 MAX』 お買い得はテーラーの”あの名器”【中古クラブランキング】
需給のバランスで価格が決まる中古クラブ。人気があって市場に出回る数が少なければ価格は上がり、反対に市場に出回る数が多ければ手頃な値段となる。そんな中古クラブの売れ筋は、機能と価格のバランスに優れたお買い得モデルであるともいえる。全国に店舗展開し、豊富な在庫量を誇るゴルフパートナーのランキングをもとに、中古クラブアドバイザーで、ゴルフパートナー藤沢長後店の店長を務める島田辰也さんと、いま人気のモデルをチェックしていく。
8月の中古クラブランキングのフェアウェイウッド部門トップ10を見てみると、1位はピンの2022年発売の『G430 MAX』となった。
ピンが1位となるのは4か月連続で、安定した人気を誇っている。「ピンが選ばれるのは、ドライバー同様に直進性が高いから。曲がらないクラブを求めている方には薦めやすいんです」と島田店長。『G430』には、『MAX』以外にもドロー設計の『SFT』と低スピンの『LST』が用意されているが、「直進性に加えて、つかまりが良く、ボールも上がりやすいので、やさしさを求めている人にはドンピシャなのがMAXモデル」と、バランスが取れているという。販売価格は30,000円前後と人気の高さが伺える。
2位にもピンの『G425 MAX』がランクイン。1位の『G430 MAX』のひとつ前のモデルだ。販売価格は25,000円前後と、「意外と価格は落ちていないんです」と、まだまだ人気があるという。価格以外にも、違いがある。「『G425 MAX』は、3Wでロフト14.5度、5Wで17.5度と、『G430 MAX』に比べてロフトが立っているんです。アドレスでは安心感のあるヘッドながら、距離が出やすいというメリットがあります」。セッティング次第では、あえて旧モデルを購入する人も少なくなさそうだ。
3位はテーラーメイドの『STEALTH』。「フェースがカーボンになった初期モデル」だ。「ピンに比べてヘッドがコンパクトで、ソールにラウンドがあり、抜けやすい。昔からテーラーメイドのフェアウェイウッドを使用してきたというゴルファーから根強い人気があります」。販売価格は16,000円前後。「ドライバーに比べれば、フェアウェイウッドは在庫量が少ない」と、これだと思ったクラブがあれば、早めの購入を考えたい。
ベスト3以外では、8位のテーラーメイド『M2(2017)』がお勧めと島田店長。「テーラーメイドのフェアウェイウッドは、アスリートモデルが多く、ある程度のヘッドスピードがないと使いこなせないモデルが多いですが、『M2(2017)』は幅広いゴルファーが使えるモデル。発売から時間は経過していますが、いまでも色褪せない良さがあります」。一部の専門家からは、名器と言われるフェアウェイウッドだ。12,000円前後という販売価格からも、人気であることが見て取れる。
最新モデルよりも計算できる距離を打ちたいと、プロや上級者でも長く同じモデルを使い続けることがあるフェアウェイウッド。中古市場で、この上ない相棒が見つかるかも。
【2025年8月の中古クラブランキング(フェアウェイウッド編)】
1位 ピン G430 MAX
2位 ピン G425 MAX
3位 テーラーメイド STEALTH
4位 テーラーメイド SIM2 MAX
5位 テーラーメイド SIM MAX
6位 キャロウェイ PARADYM
7位 テーラーメイド Qi10
8位 テーラーメイド M2(2017)
9位 テーラーメイド M4
10位 テーラーメイド RBZ
※ゴルフパートナーの8月1日~31日の統計
■解説
ゴルフパートナー藤沢長後店 島田辰也店長
しまだ・たつや/ゴルフパートナー独自の社内認定制度「中古クラブアドバイザー」は、クラブの価値を正しく見極め最適な提案をするエキスパート。欲しいクラブがあれば「まずは相談してみて」と、予算に応じてベストなクラブを見つけてくれる。
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<ゴルフ情報ALBA Net>
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