トランプ大統領がゴルフ米欧対抗戦に登場! 激励するも米国チームは巻き返せず…
<ライダーカップ 初日◇26日◇ベスページ・ブラックC(ニューヨーク州)◇7352ヤード・パー70>
米国選抜と欧州選抜の対抗戦が開幕した。初日の午前はフォアサム(1つのボールを交互に打つ形式)で4マッチが行われ、米国チームは1勝3敗。ザンダー・シャウフェレ&パトリック・キャントレー組がロバート・マッキンタイア(スコットランド)&ビクトル・ホブラン(ノルウェー)を2UPで下し、どうにか1ptを死守した。
そのころ、ドナルド・トランプ米大統領を乗せた大統領専用機『エアフォースワン』がニューヨークに到着。孫娘のカイを引き連れ、手を振ってタラップを下りた。ご機嫌でリムジンへ乗り込むと、今大会の会場へと向かった。
コースに到着したのは、シャウフェレとキャントレー組が勝利した直後。それを知ると「米国は大丈夫だ。みな素晴らしい選手だから」と喜んだという。
午後のフォアボール(それぞれがプレーし良い方のスコアを採用)でのマッチが始まる前、『USA!USA!』コールのなか、1番ティにトランプ大統領がにこやかに登場した。ブラックスーツに身を包んだ足下は白いゴルフシューズ。“もしかするとティショットを打ちたいのかも?”とテレビで紹介されるほどだった。
午前マッチでは負けてしまった、米国チームのブライソン・デシャンボーはトランプ大統領と「ゴルフ仲間」の間柄。何度も握手を繰り返し、肩を叩かれて励ましを受けると、チームメイトのベン・グリフィンとコースに飛び出していった。
トランプ大統領は米国チームメンバーと握手とハグを繰り返したあと、防弾ガラスに囲まれた1番ティのスタンドへ。孫娘とともに観戦を楽しみ、マッチがバックナインに到達する前にコースを後にした。
大のゴルフ好きとして知られるトランプ大統領が受けた歓迎ぶりは、これまでNFLのスーパーボウル、テニスの全米オープンで受けたものより遙かにあたたかいもの、と米メディアは評した。
広いゴルフ場では厳重な警備が敷かれていた。ヘリコプターはコース上空を飛び交ったが、ファンには早めの来場を呼びかけたこともあり、大きな混乱は起きなかった。
大統領の登場にキーガン・ブラッドリー米国主将は「エアフォースワンが上空を通過したから、そろそろ状況が変わる時だ」と期待を寄せた。だが、米国チームは午後マッチで1.5ptの獲得に留まり、巻き返しはならず。米国2.5pt、欧州5.5ptでリードされた。(文・武川玲子=米国在住)
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