中村海人“輝元”、竹中直人“輝徳”らが厳かな雰囲気の中、「入寺式」シーンの撮影に挑む<「ミッドナイト屋台2~ル・モンドゥ~」>

神山智洋(WEST.)、中村海人(Travis Japan)共演ドラマ「ミッドナイト屋台2~ル・モンドゥ~」がLeminoで独占配信
WEST.・神山智洋が主演を務め、バディ役としてTravis Japan・中村海人が出演するドラマ「ミッドナイト屋台2~ル・モンドゥ~」(毎週木曜日深夜0:00-、Leminoにて配信)が7月31日に配信スタート。9月11日(木)に配信される第7話では、住職の座を弟に譲り、自身は引退するという輝徳(竹中直人)を励まそうと、翔太(神山)と輝元(中村)が久しぶりに泉楽寺を訪れることに。その撮影リポートが公開され、さらに料理監修のフードコーディネーターが料理にまつわる裏側を明かした。
翔太と輝元のコンビが新天地・横浜へ
「ミッドナイト屋台2~ル・モンドゥ~」は、シーズン1に引き続き「味覚を失った天才シェフ」と「鋭敏な舌を持つ落ちこぼれ僧侶」が寺の境内で屋台を営み、夜な夜な集まってくる悩みを抱えた客に「最高の一皿」を提供する…という展開が描かれる。
今回の新シーズンでは、味覚を取り戻した天才シェフ・翔太と、屋台のプロデューサーとして成長した僧侶・輝元が寺の境内を飛び出し、新天地として選んだ横浜へ。再び客に最高の一皿を提供するというストーリーのハートフルグルメドラマとなっている。
第7話では、輝徳が住職の座を弟の輝昌(大西利空)に譲り、自身は引退すると聞いた翔太と輝元が輝徳を励ますため、久しぶりに泉楽寺を訪れる。
今回の注目シーンは、新たに住職になる際に行われる“入寺式”と呼ばれる儀式。エキストラに加えて、実際の僧侶たちも撮影に参加し、リアリティのあるシーンが完成した。

神山智洋演じる翔太、中村海人演じる輝元、竹中直人演じる輝徳(左から)
第7話あらすじ
輝元の実家・泉楽寺では、大きなイベントが控えていた。住職の輝徳が引退を決意し、輝元の弟・輝昌が後を継ぐことに。屋台を訪れた母・真耶(石田ひかり)からそのことを聞いた翔太と輝元。しかし、真耶は輝徳の様子がどうやらおかしいと告げる。
寺の行く末が気になる2人は、一度戻って輝徳の様子を見ようと決意する。久々の帰省に喜ぶ輝徳だったが、翔太と輝元は本心では引退について納得がいっていないのではないかと推察、輝徳を励まそうと一計を案じる。

屋台を訪れた輝徳(竹中直人)と真耶(石田ひかり)(左から)
猛暑の中での“入寺式”撮影でキャスト陣が奮闘
約2カ月ぶりとなる寺での撮影に、神山や中村をはじめ、キャスト陣やスタッフ陣も懐かしそうな様子。ドラマの舞台となる泉楽寺は「東京近郊の古刹」という設定だが、実際のロケ地となった寺も開山から1200年という歴史を誇る由緒ある寺院で、境内のシーンで映り込む大きな杉の木も樹齢750年を数える巨木として知られている。
広い敷地内の庭木の手入れなども業者を入れずに寺のスタッフだけで行っているそうで、義実家が寺という石田も「うわぁ、それは大変。でも立派よねぇ」と感慨深げ。
この日の撮影のクライマックスとなったのは、輝昌の入寺式のシーン。入寺式は、寺が新たな住職を迎え入れる儀式で、檀家の人たちや近隣の寺の僧侶らも招いて盛大に執り行われる。この日の撮影では、近隣の寺の僧侶役を同宗派の僧侶たちが担当。
法衣を身に纏った竹中が登場すると、僧侶たちからも「似合ってます!」といった声が飛ぶ。竹中は少し照れくさそうにしながら、帽子(もうす)をどの程度の深さで被るべきかなど、細かな部分まで本職の人たちに相談していた。
入寺式は関係者が一列になり、山門をくぐってお寺に入るところからスタート。そして、本堂で払子(ほっす)と呼ばれる仏具を渡されることで、正式に新住職が誕生することになる。旗を持って行列の先頭を務めるのは、寺の関係者である輝元。輝元役の中村は、指導役の住職から「上半身を動かさずに歩くと、厳かな雰囲気になります」とアドバイスを受け、歩き方を練習。
入寺式の撮影が始まり、輝元を先頭に、新旧住職の輝徳と輝昌、檀家の人たち、僧侶たち、そして翔太や着物姿の真耶といった関係者が一列になり、お題目を唱えながら寺へと入ってくる。この列には「万灯(まんとう)」と呼ばれる、纏を身に付けて団扇太鼓や笛、鉦(かね)を鳴らすお囃子の人たちも加わり、厳かな中にも賑やかな雰囲気に。
そして、行列が本堂に到着すると、入寺式の重要なシーンである払子の受け渡しに。この場面の撮影でスタッフが苦労したのは暑さ対策で、この日も最高気温30℃を超える中での撮影となったが、本番では作動音が入らないようエアコンをOFFにしなければならない。
監督の「カット!」の声が掛かるたびに、スタッフ総出で麦茶を配ったり、扇風機を持ってくるなど大忙し。集中力高く臨んだことで、どのシーンもほぼ一発撮りでOKに。こうして、クライマックスとなる新住職・輝昌が払子を渡されるシーンの撮影は完了。輝昌の決意を秘めた表情や、輝元や真耶たちの新住職に向ける眼差しも注目となる。

輝徳(竹中直人)は住職の座を譲り、引退することに
ドラマ作りを陰から支えるフードコーディネーターの藤代太一氏
翔太と輝元だけでなく、毎回登場するおいしそうな料理も主役といえる本作。そんな料理が重要な要素を占めるドラマに、フードコーディネーターとしてSeason1から携わっている藤代太一氏は、今回もメニューのアイデア出しから調理指導、現場での調理など、ドラマ作りを陰から支えている。
藤代氏は「『ミッドナイト屋台』はホームページに毎回レシピが掲載されるので、メニューを決める際は視聴者の方にも再現しやすいことを念頭に置きながら考えていきました。ただ、翔太がフレンチ出身のシェフという設定なので、ベーシックなメニューにもフレンチならではの技法を織り交ぜています」とレシピのポイントを紹介。例えば、第2話の「フレンチ風牛丼」でもキャラメリゼやデグラッセといった技法を加えてレシピを考案しており、「ミッドナイト屋台」らしい唯一無二のメニューが完成した。
藤代氏はフードコーディネーターと同時に俳優としても活動しており、そんな藤代氏だからこそできるのが「シェフらしい所作」の指導。「例えば“トーション”と呼ばれる布を、フレンチのシェフは調理のさまざまな場面で活用するのですが、使わない時はサッと肩にかけたりします。そうしたシェフらしいさまざまな所作を神山さんに伝えました。また、フレンチでは包丁を引き切りすることが多いのですが、それも練習されたと聞いています」と話す。
意外と困るのが「輝元のシーンの背景で、黙々と調理する翔太」というシーンだそうで、「僕自身、演技をする側なのですごく分かるのですが、そういったシーンでどんな動きをすればいいのかって悩むんですよね」と明かす藤代氏。そこで、「どんな動きで間を持たせればシェフらしく見えるのか」といったことも神山に指導。細かな部分の動きにもこだわったことで、リアリティのあるグルメドラマとなっている。
なお、第7話で登場するのは巨大なミートボール。「輝徳は長年住職として、煩悩を封じ込めて生きてきたわけです。だから肉や魚を節制するだけでなく、スパイスなど刺激物も摂取してこなかったのではとイメージしました。そこで今回のミートボールは、ステーキ肉を粗みじん切りにして加えることで肉々しさを出し、そこにさまざまなスパイスを加えてみました」と説明。
このミートボールを輝徳が食べるシーンでは“喰らう”という表現が相応しいほどの熱演を輝徳役の竹中が見せ、竹中が発する生々しいせりふの数々に、リハーサルでは中村が「あれ? そんなせりふ、ありましたっけ?」と驚く場面も。そんな竹中の迫真の演技は、まさにこの回の名シーンとなっている。
【制作・編集:WEBザテレビジョン編集部】

「ミッドナイト屋台2~ル・モンドゥ~」第7話より

「ミッドナイト屋台2~ル・モンドゥ~」第7話より
記事提供元:Lemino ニュース
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。