同学年・小祝さくらの離脱に「すごく心配」 河本結、プロ日本一決定戦の印象は「ふるいにかけられている」
<ソニー 日本女子プロ選手権 事前情報◇10日◇大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)◇6840ヤード・パー72>
女子プロゴルファー日本一を決める戦いの舞台は、名匠・井上誠一氏が設計した大洗GCだ。同氏の代名詞でもある空中ハザードがあり、コースセッティングもラフが長く、海に接するリンクスコース。国内女子ツアーが開催されるのは初めてで、難易度が高い名門として知られている。
そんな難コースを前に緊張する選手も多い中、河本結は「めちゃくちゃ好き」と笑顔を見せる。「ガマン比べでふるいにかけられている感じ。ふるいにかけられて、最後まで残るしかない。技術が求められるコースで、今回は頭もたくさん使うので好きです」と印象を話す。
今季1勝を飾り、メルセデス・ランキング4位につけているV有力候補。今大会への手ごたえは「めちゃくちゃあります」と胸を張る。「結果がどうであれ、この中でやれるっていう自信はあります。自分の中では人よりも経験しているっていう(価値観)があるので、それが生きるかなと思います」とうなずく。
メジャー大会のため、獲得できるメルセデスポイントも大きい。シーズン終盤にかけて4日間大会も増えることで、ここから女王争いは加速していくことになる。そのなかで、現在ランキング3位につける“ライバル”の小祝さくらが先日、左手首の手術を受ける影響で残り試合をすべて欠場することを発表した。
「さく(小祝)はJLPGAにいてもらわなくちゃならない存在。同級生としてもすごく心配なので、早く帰ってきてほしいけれど、選手生命のことを考えると、そんな簡単に早く帰ってきてって言えない。いい時間にしてほしいですね。さくと戦えるように、私も準備しておきます」。1998年度生まれの“黄金世代”の仲間にこうエールを送り、自身もシーズン後半戦へ気合を入れる。
とはいえ、今大会では優勝を目指すのではなく、大洗をどう攻略するか、目の前の一打をどう打つかに集中することが大事だと話す。「人と戦ってる感じじゃなくて、『ふるいにかけられても残ってやる』っていう気持ちです。日本一のプロを決める大会にふさわしいセッティング。毎日60台で回りたいですね」。神経を張り巡らし、4日間耐え続けた先に、ワクワクする景色が見えてくる。(文・笠井あかり)
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