「すごい! 最高! 夢でした」ルーキー・青木香奈子が念願のJLPGA公式グッズ販売に大興奮 “思い出の地”で迎える国内メジャーで上位を狙う
<ソニー 日本女子プロ選手権 事前情報◇9日◇大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)◇6840ヤード・パー72>
ルーキーの青木香奈子が今季国内メジャー開幕を前に、テンション爆上がりの大興奮。昨年の最終プロテストが行われた茨城県の名門・大洗ゴルフ倶楽部を舞台に、「ソニー日本女子プロゴルフ選手権」が11日から開幕するが、昨年4日間戦い抜いた“思い出の地”に戻ってきたということだけでなく、念願だった自身初のJLPGA公式グッズが出来上がった。
青木が手にする顔写真入りタオルは、今大会に合わせた日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の限定のオフィシャルグッズ。選手メッセージタオルとして、今季の「大東建託・いい部屋ネットレディス」までの優勝者、「ニチレイレディス」終了時点のメルセデス・ランキング上位20位、JLPGAブライトナーに加えて、7月21~23日に行われたファン投票の上位10名を加えた42選手だけの限定品。11日から会場販売と協会のグッズショップのネット販売(受注販売)でのみ購入できる。
ファン投票上位で選ばれた青木は、実物を初めて手にすると「めっちゃ念願の…すごい、すごい! 最高。めっちゃかっこいい」と興奮を抑えられない。JLPGAではシード選手などランキング上位者のネーム入りのタオルを通年販売しているが、ルーキーの青木のタオルはない。「オフィシャルのタオルを販売してもらうのが夢で…。シード選手のファンの方がタオルを掲げているのを見て、自分も掲げてもらうのが夢でした。発売が決まったときはうれしかったです」と終始笑顔で話す。
開幕前からスポンサーは9社つき、インスタのフォローワーは10万人以上を超えるなど注目を集めたルーキーは、会場では多くの声援を受けている。ただ、そのファンは青木が契約するキャロウェイのキャップやデサントのウエアを着ているぐらいで、一見分かりにくい。グッズができたことで「私のファンって分かりやすいじゃないですか。タオルを掲げて『ナイスバーディ!』っていってくれたら、全力でリアクションします」と“公約”も掲げた。
グッズ販売のうれしさに隠れているが、シーズン前から今大会に出場することは目標の一つに掲げてきた。今季からステップ・アップ・ツアー優勝者には出場権が付与されるようになり、4月の「大王海運レディス」でプロ初優勝を遂げて出場権を獲得した。
プロテストの会場から約1年でメジャーの舞台に戻ってきた。「(プロテストの)4日間の濃い思い出が詰まっているコース。次の年にルーキーイヤーで迎えられるのはめっちゃうれしいです」。8日から練習ラウンドを行っているが、ラフの深さや距離の長さ、メジャーセッティングでコースの表情も少し違って見える。「テストは独特の雰囲気があるので、きょう(火曜日)はコースが広く見えました。試合が始まると広く見えるのか、狭く見えるのかどうか。思い出の地で上位争いできるといいなと思います」。
ゴルフの調子は上向きだ。2週前の「ニトリレディス」では11試合ぶりに予選を通過して21位タイ。ドライバーのシャフトを替えたことでフェアウェイキープ率が上がり、リズムよくプレーできるようになった。先週は「ユーティリティがつかまる傾向にあって、池が絡むホールで同じクラブで池に入れてしまいました」と全体的なゴルフは悪くないが、UTだけ振り感が違う影響で予選落ち。今週はUTの左のミスを消すためにシャフトの先端をカットしてヘッドの動きを抑えた。「今週はもうばっちりです」とドライバーからウェッジまで同じ振り感に整えて開幕に臨む。
ちなみに選手メッセージタオルには顔写真とサインと、選手自身が考えたメッセージが記されている。青木のメッセージは『笑顔で挑む未来へ アオカナGO!』。その意味は「プレー中にあまり下を向かずに常に笑顔でプレーすることを意識しているのと、あまり怖がらずに攻める気持ちを忘れずにというので、『アオカナGO!』にしました」と教えてくれた。『アオカナ』とは、青木香奈子を略した愛称。タオルを持ったファンの声援を受けながら、国内メジャーでアオカナが攻めて上位を狙う。(文・小高拓)
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