ツアープロはスクエアかクローズ? 残り50ヤードでミスする原因は、左足を引いたオープンスタンスだった!
フルショットでは大きい残り50ヤードのアプローチになると、左足を引いたオープンスタンスで構えるゴルファーは多い。しかし、ツアープロのアドレスを見てみると、石川遼も河本力も杉浦悠太もオープンに構えていなかった。もしかしたら、オープンスタンスが50ヤード以内でミスを連発する原因かもしれない。アプローチ専門コーチの永井直樹が解説する。
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50ヤードのウェッジショットで、オープンスタンスに立つこと自体は問題ありません。でも左足を引いてカカトのラインが揃っていないオープンスタンスはいくつか問題が出てきます。
1つはフェースを開いているように感じてしまうこと。すると、インパクトでは閉じる動きが入って引っかけやすくなります。もう1つは前側にある右足に重心がかかりやすくなること。あおり打ちでトップもダフリも両方出てしまいます。
また、ダウンスイングでは右ヒザが前に出て手の行き場がなくなり、手元が浮いてヘッドが早く地面に当たってしまうことも。もちろん、わざとダフらせたいときなら話は別ですが、ハンドファーストでダウンブローに打っていくなら、左足を引くオープンスタンスはオススメしません。実際、PGAツアーではバンカーであっても、オープンに構える選手は少なくなりました。
オープンスタンスに構えるなら、左カカトの位置は動かさずに、ツマ先だけを開いてください。そうすれば左足体重でハンドファーストにボールを打っていくことができます。
永井直樹
ながい・なおき/1996年生まれ、愛知県出身。ツアープロを目指していたが、プロコーチの目澤秀憲に習ったことをきっかけにティーチングの道へ。現在は『タイトリストボーケイウェッジコーチ』として男女ツアー会場でウェッジのレッスンやフィッティングを行っている。
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『アプローチの神』や『ウェッジの天才』と呼ばれる伊澤秀憲にスピンアプローチの打ち方を聞くと、握り方が大事だという。関連記事の【“アプローチの神” 伊澤秀憲が女子プロの卵に伝授 フックグリップで握るだけでスピンがかかる!】をチェックしよう。
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