Windows 10終了まであとわずか!移行“できていない”企業が7割超、間に合わない理由とは?
2025年10月14日にWindows 10のサポート終了が予定されています。業務でスムーズかつ安全にパソコンを使うためにもWindows 11が必要ですが、まだ移行できていない企業も多いようです。今回は、「Windows 11への移行に向けた対応状況」の調査結果をご紹介します。

9割の企業が業務パソコンの入れ替えが必要と回答

株式会社SSマーケットでは、業務用パソコンの管理・調達担当者545人を対象に「Windows 11への移行に向けた対応状況」を調査しました。
まずはじめに、勤務先で入れ替えが必要だった業務用パソコンは何割程度か質問すると、89.1%が「勤務先の業務用パソコンの入れ替えが必要だった」と回答。また、63%は「勤務先の業務用パソコンのうち、50%以上は入れ替えが必要だった」と回答しています。

多くの企業で業務用パソコンの入れ替えが必要な中、Windows 11への移行対応について方針・進捗状況をたずねると、「全社移行済み」は24.2%にとどまり、「一部移行済み」「未着手」「必要に応じて検討予定」の企業が71.3%という結果となりました。
Windows 11への移行が難しい理由は?

Windows 11への移行を進める上での課題を質問すると、「移行にかかるコストや予算の確保が難しい(40.4%)」「既存システムや業務ソフトとの互換性が不安(33.9%)」「移行対応の時間が確保できない(33.6%)」といった回答が高い割合を占めました。
また、約5社に1社は「導入・初期設定(キッティング)の作業負担が大きい(23.1%)」「移行に必要な知識・ノウハウが社内に不足している(22.6%)」「社内の人的リソースが不足している(21.5%)」という課題も抱えているようです。
PC調達時の重視ポイントは予算・納期・初期設定&導入後のサポート体制

PC調達時の重視ポイントにおいても、前述の課題感に対応する項目に回答が集まりました。具体的には、「費用(購入コスト/月額など)の安さ・予算への適合(44.8%)」「短納期・すぐに導入できること(40.6%)」に加え、「初期設定やキッティングなどの作業を任せられること(35.2%)」「導入後のサポート体制(トラブル対応、ヘルプデスクなど)があること(33.4%)」が挙げられています。
パソコンの初期設定などに負担を感じる企業が多数

次にWindows 11移行の有無にかかわらず、日常的に業務負担を感じるものを質問。すると、「初期設定・キッティング(OS設定、ソフトのインストール、ネットワーク設定など)」に負担を感じると答えた企業は約半数(49.4%)にのぼり、“外部に任せたい作業”としても同回答が最も多く挙げられました。
そもそもパソコンの設定は大変であり、さらに作業が必要となるWindows 11への移行は、業務負担の大きさから対応が進んでいない企業が多くなっているのかもしれません。

最後に、Windows 11対応の新規PCの調達を行ったもしくは予定のある人を対象に、どのように調達したかを尋ねると、「購入」のみで対応する企業は30.2%、レンタルやリースを含めた柔軟な調達を行う企業は68%にのぼりました。
本調査から、Windows 11への移行にかかるコストや予算の確保が難しいことなどを理由に、対応が進んでいない企業が多いことが明らかに。レンタルやリース、設定の外部委託など、柔軟な選択肢を組み合わせることで、コスト面の課題に対応していきたいところです。
出典:【株式会社SSマーケット】
※サムネイル画像(Image:Ham patipak / Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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