全英よりも休養 暑さ&腹痛と戦った鈴木愛は海外メジャー出場断念「さすがに急すぎて…」
<大東建託・いい部屋ネットレディス 最終日◇27日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡)◇6503ヤード・パー72>
25位から出た鈴木愛が8バーディ・1ボギーの「65」と猛チャージし、今季6度目のトップ10入りとなるトータル13アンダー・5位タイまで追い上げた。
過去に2度の賞金女王に輝いた実力者にとって、フェアウェイキープ率50%(7/14)、パーオン率72.2%(13/18)は決して満足できる数字ではないはずだが、「きのうまで曲がり倒していたショットが、だいぶ良くなった」と及第点を与えた。256ヤードの5番パー4はワンオンに成功しならがらも3パットでパーとしたが、「いいパットも決まってくれたので」とパッティングに関しても納得顔だった。
普段は辛口な自己採点が甘めだったのには理由がある。アウトの9ホールを回った火曜日(22日)の夜に急な腹痛に襲われ、翌日のプロアマ大会を欠場した。病院で診てもらったが、原因は分からずじまい。「インは回らないままで、ぶっつけ本番だった。きのうまで体は怪しかったし、今できることはできたかな」と体調不良を押して猛暑の4日間を完走したことに満足感を漂わせた。
次週は試合のないオープンウィーク。プライベートの予定がびっしり入っているが、実は前夜に31日(木)開幕の海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)の出場資格が下りてきたことを知らせるメールが届いていた。出場資格者の辞退などによる、世界ランキングでの繰り上げだった。
「せめて一週間前くらいだったら考えたけど、さすがに近々すぎるかな。メールを見たのはきょうの朝だったし、下りてくることはまったく考えていなかった。体調のこともあるので」
静養とリフレッシュに努める一週間の夏休み。「ゴルフの状態は少しずつ良くなっているとは思う。きょうのゴルフをいいきっかけにしたい」。長いシーズンも後半戦に入ったが、休み明けから昨年3月以来となる優勝を目指していく。
ちなみに、今大会を欠場した桑木志帆は繰り上げでの全英出場が決まった。同様に出場資格が下りてきた河本結は、鈴木と同じく全英を回避。今大会はトータル8アンダー・28位タイだった。(文・臼杵孝志)
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