二児の母が挑んだ4日間 一ノ瀬優希は快挙逃すも前向き「子どもを産んでも頑張れる」
<大東建託・いい部屋ネットレディス 最終日◇27日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡)◇6503ヤード・パー72>
二児の母は4日間を完走し、清々しい表情を見せた。「もうちょっとやれるっていう自信になった。それだけでも良かったかな」。優勝には届かなかったが、トータル12アンダー・7位タイ。36歳の一ノ瀬優希は、今大会の主役のひとりとなった。
予選ラウンドはトータル6アンダー・12位タイで突破。3日目に「67」をマークし、首位タイに浮上した。史上初の“ステップ→レギュラー”2週連続V、2021年の若林舞衣子以来となるママさんV、そして11年ぶりの優勝…。さまざまな記録がかかるなか、最終日に挑んだ。
しかし、最終日は「71」にとどまった。「伸ばさないといけないと思っているのに、焦って伸ばしきれなかった。緊張していると(体が)動かないんだな、って久しぶりに感じました」。ツアー通算3勝の実績を持つベテランも、この日は思うようなプレーができなかった。
2度の産休・育休を経て、今年4月、1年7カ月ぶりにツアー復帰。今大会では、夫でツアー2勝のプロゴルファー・谷口拓也がキャディを務め、最終日には2人の子どもも会場で“戦うママ”の姿を見守った。
ツアーの厳しさを知る谷口は、「そんなにうまくはいかない」と前置きしながらも、「でも、良く頑張ったと思う。子どもを産んでから、飛距離は確実に伸びている。トレーニングの成果でしょうね。これからも、やっていけると思う」と、妻にエールを送った。
今回は快挙を逃したが、一ノ瀬はママさんVへの意欲を強くしている。「次はレギュラーツアーでの優勝を(家族に)見せられるように。子どもを産んでも、またこうやって頑張れる。それを見せることができたら、また(ツアーに)戻ってきたいって人もいると思う。もうちょっと頑張りたい」。
谷口とは9月の「ソニー 日本女子プロ」でもタッグを組む予定。夫婦二人三脚で、これからもツアーの荒波に挑んでいく。
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。