パカパカガラケー、最新型4G対応「らくらくホン F-41F」はどこが便利なのか?実機で解説!
2026年3月末に迫ったドコモ「3G」停波に合わせ、FCNTは4G対応フィーチャーホン「らくらくホン F-41F」を2025年8月上旬に発売します。そこで今回は、らくらくホン F-41Fの実機を使って、どの辺りが便利なのかを解説しましょう。もしかすると、現在スマホを使っている人でも、便利に使えるかもしれません。

26年3月ドコモ3G停波で高齢者の携帯電話はどうなる!?
モバイル社会研究所の「モバイル社会白書 2024年版」によると、2024年のスマホ比率は97%となっています。
つまり、2024年時点でも約3%(約360万人)がフィーチャーホン(いわゆるガラケー)等を使っていることになるんですね。
そこで気になるのが3G対応フィーチャーホンの存在です。ソフトバンクやau(KDDI)はすでに3Gを停波していますが、2026年3月末にはいよいよドコモも3Gを停波してしまいます。
実際、2025年7月時点で3G対応フィーチャーホンがどのくらい使われているかは不明ですが、2026年4月からは電話をかけることができなくなってしまうんですね。

そのようななか、FCNTは4G対応フィーチャーホン「らくらくホン F-41F(以下:F-41F)」を2025年8月上旬に発売します。物理ボタンがある2つ折り携帯電話らくらくホンの新型は、実に6年ぶりとなります。
もちろん、4Gに対応していますから、ドコモの3Gが停波されたあとも普通に電話をかけることができます。これは、今でもドコモで3G対応フィーチャーホンを利用している高齢者の救世主となるのは間違いないでしょう。
ちなみに、FCNTは「arrows」や高齢者向けの「らくらくスマートフォン」シリーズなどでお馴染みの旧富士通グループが独立した会社で、現在は中国・レノボ傘下となっています。
そこで今回は、実際にF-41Fを使用してみて、どこがそんなに便利なのか確認してみましょう。もしかすると、現在スマホを使っている人でも便利に使えるかもしれませんね!
●FCNT「らくらくホン F-41F」は→こちら


らくらくホン F-41Fってどんなフィーチャーホンなの?
先ほども紹介したように、F-41Fの基本的な構造は物理ボタンがある2つ折り携帯電話で、電話回線は「4G LTE」に対応しています。国内の3Gには非対応ですが、海外では3G(B1/B5)にも対応しているんですね。
Wi-Fiも「Wi-Fi 4(11n/2.4GHz帯)」が利用できますので、Wi-Fi環境があればインターネットを無料で見ることもできます。

また、防水性能は「IPX5/IPX8」、防塵性能は「IP6X」に対応しますし、米国国防総省の調達基準「MIL-STD-810H」の14項目に準拠しますので、かなりタフであることは間違いありません。
落下や塩水、耐振動はもちろん、高温動作(60℃)、高温保管(70℃)、低温動作(-20℃)、低音保管(-30℃)もクリアしているので、大災害に見舞われたときも使える可能性が高いでしょう。
これなら、過去にスマホを落としたり水没させてしまった経験のある人は、絶対見逃せないポイントですね。

F-41Fの本体重量はたった134gしかありませんので、200gを超える機種もあるスマホよりはかなり軽いのが特徴です。

ちなみに、F-41Fのバッテリー容量は1,500mAhですが、現時点では連続通話時間や連続待受時間は公表されていません。
しかし、2019年発売の「らくらくホンF-01M」が同じ1,500mAhのバッテリー搭載で、4G LTEの連続待受時間が約530時間、連続通話時間が約350時間となっていますので、同じくらいは持つと思われます。
毎日バッテリーのことを心配しないといけないスマホと違って、電話の待ち受けだけなら余裕で1週間くらいは充電しなくてもいいので、この点もフィーチャーホンが安心できる重要なポイントになります。
もちろん、最近のスマホと違いF-41F本体のカバーを開けて予備のバッテリーにチェンジすることも可能。これならスマホのようにバッテリー切れに悩まされることはありません。


■FCNT「らくらくホン F-41F」のスペック
【サイズ】約113mm×52mm×16.9mm
【重量】約134g
【電池容量】1,500mAh(着脱可)
【CPU】Qualcomm Snapdragon 210
【内蔵メモリ】1GB
【ストレージ】8GB
【microSDHC】32GB
【ディスプレイ】約3.0インチ(TFT)/約1.5インチ(TFT)
【アウトカメラ】約800万画素(F2.0)
【SIM】nanoSIM
【国内周波数】4G LTE(B1/B3/B19)/3G非対応
【海外周波数】4G LTE(B1/B3/B5)/3G(B1/B5)
※通信速度は受信時最大150Mbps/送信時最大50Mbps
【Wi-Fi】Wi-Fi 4(11n/2.4GHz帯)
【Bluetooth】バージョン 4.2
【赤外線】×
【FeliCa(おサイフケータイ)】×
【防水・防塵機能】IPX5/IPX8(防水)/IP6X(防塵)/MIL-STD-810H 14項目準拠
【ワンセグ】×
【カラー】ホワイト/ネイビー
【発売日】2025年夏 発売予定
写真や動画、音楽などもしっかり楽しめる!
ここまでは基本的な性能を紹介しましたが、スマホのように写真や動画、音楽なども楽しめるのか? 実際に試してみましょう。
まず、カメラは最近のスマホで4,800万画素程度あるのに対し、F-41Fは800万画素しかありません。ただし、レンズはF2.0と明るめなので、意外とシャープに1080×1920ピクセルの写真が撮れました。


次に、F-41Fの標準機能であるラジオを聴いてみます。ラジオはメニューの「FMラジオを使う」を選択して、初回は地域を選択しましょう。
あとは、F-41F本体にUSB Type-C接続のアナログ型イヤホンを挿せばOKです。大災害時にラジオは重要な情報源となりますので、軽視できませんね。
ただし、DAC内蔵のデジタル型イヤホンは使用できませんのでご注意ください。

続いて、動画を再生してみましょう。F-41Fのディスプレイは480×854ピクセル(TFT液晶)しかありませんが、720p(1280×720)のMP4をmicroSDカードにコピーしてみたところ、メニューの「写真・ビデオを観る」から「microSDのビデオ」で、MP4ファイルを選択すれば普通にカクつくこともなくスムーズに再生できました。

また、音楽に関してはmicroSDカードにMP3ファイルをコピーしてみましたが、メニューに音楽再生機能はないので、設定から「着信音の変更」を開き、MP3を選択することで音楽を聴くことが可能でした。
もちろん、Bluetoothも利用できるため、Bluetooth接続のワイヤレススピーカーで音楽を楽しむこともできます。


まとめ
いかがでしょうか? 今回は6年ぶりの新モデルとなる4G対応フィーチャーホン「らくらくホン F-41F」を実際に使用して、その魅力を紹介しました。
久しぶりに触ったフィーチャーホンは、軽量コンパクトでバッテリーは驚異的に持ちますし、物理ボタンで直感的に操作しやすく、携帯電話としては完成されていると感じました。
やはり、スマホはそもそも超小型パソコン(初期は音楽プレイヤー)にオマケで携帯電話機能を付けたものなので、携帯電話としてはイマイチ洗練されていません。

もし、今でも電話をかけることが多い人なら、電話をかけやすく長時間待ち受けできる「フィーチャーホン」と、Webや動画、音楽などを存分に楽しめる「データ通信専用スマホ」という組み合わせもアリでしょうね。

なお、ドコモではすでにらくらくホン F-41Fの予約を受け付けています。今でも3G対応フィーチャーホンを利用している親がいる人は、早めに予約してあげたほうがいいかもしれません。
※この記事は、FCNTよりF-41Fデモ機の提供を受けて作成しています。
記事提供元:スマホライフPLUS
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