永峰咲希、「1Wのスピン量」と「上りのパット」を目澤秀憲コーチとともにギアで改善!【勝者のギア】
<資生堂・JAL レディス 最終日◇6日◇戸塚カントリー倶楽部 西コース(神奈川県)◇6766ヤード・パー72>
国内女子ツアーの最終日は、30歳の永峰咲希がトータル9アンダー・首位に並んだ木戸愛をプレーオフ3ホール目で下し、5年ぶりのツアー3勝目を果たした。永峰は、長くテーラーメイドと用具使用契約を結んでいる。
普段使う9ウッドを「シャフトを硬くしてつかまりにくくしたい」と今週は抜き、替わりに長いショートホール対策もあり7ウッドに変更。長さも40.75インチに短くして「打ちたい距離」に合わせた、ウッド設定がまず奏功。もともと5ウッドよりユーティリティ派だったが、難しいラフ対策で2、3年前からショートウッドを採用。また、『Qi35 LS』ドライバーは目澤秀憲コーチとの取り組みもあり、フェードでフェアウェイウッドを捉え続けた。
ジュニア時代からフェードが持ち球だったが、プロ入り後に「飛距離を伸ばさないと」とドローにしたが、思うように精度が上がらなかった永峰。目澤(秀憲)コーチからフェードでも十分距離が出せるデータや指導も後押しし、もともとの持ち球に戻した。また『Qi35 LS』でスピン増も実現し「ランはしないけどラフの浅めで止まってくれる」ため、予選通過率も上がったという。
「(Qi35 LSは)スピン量が凄くちょうどよかった。ドライバーがずっとスピンが入らなくて悩んできて2100ぐらいだったけど、2800rpmぐらいになった。本当にヘッドをテストして、後ろのカチャカチャをちょっと変えただけで、あと何もいじってなくて、本当に最初からすごくよかった」(永峰)
今週活躍したのは「ウェッジとパター」。砲台グリーンでショートゲームが鍵になる中でも光ったのはパターの距離感。5月に「あまり使ったことがなかった」センターシャフトにコーチの助言で替えてから「距離感が圧倒的に合うようになったし、直進性がすごくあって精度が上がった」と言う。
「自分のパターが良かった時は、上りの真っすぐに本当に自信があって、3メートルぐらいまでけっこう自信を持って打てていた時があったんですけど、そのフィーリングがここ2~3年なくて…。(センターシャフトに替えて)きょうも何回も入ってくれましたけど、微妙な上りのパーパットのストレスが減ったのはすごい助けられてるなって」(同)
また、長年ウッドシャフトをサポートするフジクラのツアー担当者もこう話していた。
「先中調子の『24VENTUS RED』で打ち出しが上がり適度にスピン量が入ることで曲がり幅も少なく開幕から今大会まで愛用いただけています。また、フェアウェイウッドの『SPEEDER NX GREEN』は発売当初から長くご愛用いただいており、試合毎に使うフェアウェイウッドの本数や打ちたい球筋に対して、他のシャフトも含めてテスト中です」(同社・近藤氏)
なお、パターの勝数は今季16戦のうち6勝がオデッセイ(岩井千怜、吉田優利、穴井詩、安田祐香、神谷そら、稲垣那奈子)で、ピンも6勝(3勝の佐久間朱莉、工藤遥加、菅沼菜々、高野愛姫)。テーラーメイドが2勝(高橋彩華、入谷響)、スコッティ・キャメロンも2勝目(申ジエ、永峰咲希)。ゴルフボールはタイトリストが9勝(3勝の佐久間、工藤、穴井、申、稲垣、高野、高橋)、スリクソン(岩井、安田、菅沼、入谷)が4勝、ブリヂストン(吉田)キャロウェイ(神谷)テーラーメイド(永峰)が1勝ずつになった。
【永峰咲希のギアセッティング 】
1W:テーラーメイド Qi35 LS(10.5°24ベンタスレッド5S 45.25㌅)
3,7W:テーラーメイド Qi35(15,21°スピーダーNXグリーン6S)
5,6U:テーラーメイド Qi10レスキュー(25,28°スピーダーTR HYBRID 75S)
6I~PW:テーラーメイド P770(N.S.PRO MODUS³プロトタイプS)
48,54°:テーラーメイド MG4( 〃 )
58°:タイトリスト ボーケイSM10( 〃 )
PT:スコッティ・キャメロン ファントムXプロトタイプ
BALL:テーラーメイド TP5
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。