中2から使うPINGのクラブで初V 高野愛姫、勝利の決め手はパター「マレット型は今年から」【勝者のギア】
<ヨネックスレディス 最終日◇8日◇ヨネックスカントリークラブ(新潟県)◇6339ヤード・パー72>
4打差6位から出た高野愛姫(あいひ)が猛チャージを見せた。最終日に9バーディ・1ボギーの自己ベスト「64」をたたき出して逆転。プロ2年目でツアー初優勝を果たした。クラブ契約を結ぶのはピンで、「たぶん中学2年から使っています」。今週一番活躍したクラブを聞くと、「パターです」と即答する。
とにかく勝負所のパットを決め続けた最終日。グリーン上で手繰り寄せた初優勝でもあった。本人もそこには納得の表情を浮かべる。
「入りまくったので。今までピン型を使うことが多かったのですが、今年の開幕からこのマレット型(オスロ3)に替えました。マレットを使ったことがなくてどうなるか正直分からなかったのですが、1回使ってみようと。ピン型だとフェース面を合わせた時にどこを向いているか分からなくなることがあって。マレットは後ろが長いから合わせやすくなりました。今週は『狙ったところに構える』ことをテーマにしていたので、構えやすくなってとてもいいです」
同週開催の国内男子メジャーで勝利した、蟬川泰果も元々ピン型ユーザーだが、直近で『PLD オスロ3』に変更しており、同形状の同週優勝となった。また、高野はドライバーも初勝利に貢献したと実感していると話す。
「2番目に活躍したのはドライバーです。毎日ほぼ曲がっていませんでした。『440 SFT』は、ピンの担当の方とトラックマンで計測してデータを取りながら決めました。つかまりの良さが気に入っています。昨年は『G430 LST』を使っていて『G440 SFT』をテストしたら、キャリーで7ヤード伸びました。ヘッドを替えただけなのにちゃんと飛ぶようになったので、ダイキンからすぐに投入しました。シャフトのディアマナWBは今年から使っています。何かが理由で替えたのですが、忘れてしまいました(笑)」
頼りになる14本とともにつかんだ勝利だった。
なお、パターの勝数は今季12戦中6勝がオデッセイ(岩井千怜、吉田優利、穴井詩、安田祐香、神谷そら、稲垣那奈子)で、ピンが5勝目(佐久間朱莉2、工藤遥加、菅沼菜々、高野)。スコッティ・キャメロンが1勝(申ジエ)となった。ゴルフボールはタイトリストが7勝目(佐久間2、工藤、穴井、申、稲垣、高野)で初優勝する選手の量産を続けており、スリクソン(岩井、安田、菅沼)が3勝、ブリヂストン(吉田)とキャロウェイ(神谷)が1勝ずつとなった。
【高野愛姫の優勝ギア】
1W:ピン G440 SFT(9° ディアマナWB53S)
4,5W:ピン G440 MAX(17,19° ディアマナWB53S)
4,5U:ピン G440(23,26° TOUR AD HY-75S)
6I~W:ピン BLUEPRINT S(N.S.PRO 850GH neo S)
50,54,58°:タイトリスト ボーケイフォージド(N.S.PRO 950GH S)
PT:ピン スコッツデール オスロ3
BALL:タイトリスト Pro V1
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