ドライバーでまさかのダフリも… 渋野日向子が「きたないゴルフ」でみせた粘り
<全米女子オープン 初日◇29日◇エリン・ヒルズGC(ウィスコンシン州)◇6829ヤード・パー72>
全体第1組の後ろ、“全英覇者組”のひとりとして午前6時56分にティオフした渋野日向子。6バーディ・4ボギーの「70」で回り、首位と2打差の12位タイでメジャー初日を終えた。
曇り空の下、肌寒さを感じながらのスタート。出だし10番は3パットのボギー発進。しかし、11番でバウンスバックを決めると、テンポよくバーディを重ねて前半は3アンダー。一時は首位に立つなど、いい流れで滑り出した。
だが後半は、「別人のゴルフだった」と振り返る通り、1つ落とすことになった。その象徴となったのが5番パー4。ドライバーのティショットがまさかのダフリ。「すごく恥ずかしい」と、185ヤードしか飛ばせずに苦笑いを浮かべる。
その5番、6番と連続ボギーをきっしたが、それでもアンダーパーにまとめた。「このスコアで回れるとはあんまり思っていなかった」と、結果と内容にギャップを感じている様子。「ショットがよくない」と手応えに欠けるが、5メートル前後のバーディパットをいくつか沈め、グリーン上でスコアを築いた。
今週はショットに不安を抱えながらの幕開けだった。「どこかできっかけをつかめれば」と試行錯誤を続けている。「私はキレイなゴルフができない。きたないゴルフでアンダーが出ましたが、そんなものかなと思いつつ」。現状を受け入れながら、粘り強いゴルフを続けている。
リーダーボードには長い時間、“Hinako Shibuno”の名前が載っていたが、「『名前がある!』くらいの感じです」。いい意味で、気負いのない初日だった。午後から風が強くなるコースで、2日目は午後スタート。「コンディションも違ってくると思う。あすに向けて切り替えたい」。ショットの感触を取り戻すべく、練習場で調整を重ねる。(文・齊藤啓介)
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