元・少女歌劇団ミモザーヌの女優・ちばひなのが語る初グラビアの記憶「『ザ・女のコ』な姿を見せるのは初めて。撮る前からわくわくしましたね」
『週刊プレイボーイ』に登場する女性たちに「初グラビア」にまつわるエピソードや当時の想いを聞く連載、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は、女優・ちばひなのさんの前編。
ちばさんは2019年、少女歌劇団「ミモザーヌ」に1期生として入団し、翌2020年、大阪なんばYES THEATERにてお披露目ショーケース生配信で活動開始。
2023年、『週刊プレイボーイ』で初グラビアを披露し、その可憐な姿と美しいスタイルでたちまち話題に。マンガ誌を中心にグラビアを多数飾る。2025年3月に少女歌劇団「ミモザーヌ」を卒団後、現在は女優として精力的に活動している。
今回はそんな彼女に活動開始までの経緯や、初めての水着撮影に関するエピソードなどを聞いた。
『週刊プレイボーイ』2023年5号(撮影/HIROKAZU)より
ーーちばひなのさんは今年3月に卒団した少女歌劇団ミモザーヌの1期生。13歳の頃から活動されていました。幼い頃から芸能志望だったんですか?
ちば いえ。幼稚園の頃から地元のダンススクールに通っていて、将来はダンサー、あるいはダンスの振付師になりたいと思っていました。お芝居をするなんてまったく想像していなかったです。
ーー活発な女のコ? それともおとなしいタイプ?
ちば 活発でしたね。お兄ちゃんがいるんですけど、小学校の頃は一日中、一緒に遊びまわっていました。髪を結んで、日焼けして、半袖短パン姿で。スカートや可愛いフリフリの洋服は全然着なかったです。本当に男のコみたいでした(笑)。
ーーそんなちばさんが、どんな経緯でミモザーヌへ?
ちば ダンスの先生にオーディションを教えてもらい、応募しました。もともと好奇心旺盛な性格で、面白そうなことはなんでもやってみたかったんですよ。
ーーダンスをやっていたなら発表会などでステージにも立っていましたよね。アイドルになろうとは考えなかった? それこそ大阪のご出身だし、NMB48とかあるじゃないですか?
ちば アイドルは歌がメインじゃないですか。歌よりもとにかく体を動かしたかったので、あまり興味はなかったです。ミモザーヌは「少女歌劇団」とあるけど、どういうものかよくわかってなかったんですよね(笑)。でも、だからこそ逆になんでもできそうって思ったんですよ。
ーーミモザーヌのオーディションには見事、合格! 実際に入団してみてどうでした?
ちば 最初はマジかって、入ったことを後悔しました(笑)。最初の頃は基礎トレーニングをひたすらやるんです。ストレッチ、筋トレ、体幹だけで2時間、みたいな。しかもそれを毎回毎回。本当にこれ役に立つのかなとか疑問に思ったりして。
ーーダンスや歌などレッスンがあるんじゃないかと思いますもんね。
ちば そう。でもずっと基礎ばかり(笑)。それから1年かけて徐々に様々なレッスンを受けて、全体的にレベルアップしていく感じで。後々、基礎をみっちりやったことが活きてくるんですけどね。
ーー自分はやっていけるかなという不安はありました?
ちば めちゃくちゃありました! 同期にお芝居の経験があるコが何人もいたんですけど、そのコらに比べると自分は本当にレベルが低くて。しかも「歌劇団」だからいろんなことをやるんですよ。歌、ダンスからお芝居まで。しかもダンスは日本舞踊やフラメンコもあるし。でも一度やると決めたからには、納得いくまでやりたくて。とにかくがむしゃらでした。
ーーちばさんは約5年間にわたって活動してきましたが、転機はありましたか?
ちば 初めてのお披露目の時です。2020年。当時はコロナ禍で無観客だったんですけど、とにかく楽しかったんですよね。さらに今後、お客さんの目の前でやって、拍手や歓声を浴びたらもっと楽しいんじゃないかって想像してよりわくわくしちゃって。このとき初めてミモザーヌの一員として「やるぞ!」って気持ちになりました。
ーー初めてのお披露目ってことで緊張は?
ちば めちゃくちゃしましたよ。しすぎて公演の最中のことは何も覚えていないくらい(笑)。でも幕が上がってスタートしたら、やってきたことを出すだけ。そこまで難しくは考えなかったです。それにみんなもいますから。
ーーミモザーヌはメンバー同士、仲がいいんですか?
ちば すごくいいですね。特に同期は家族みたい。普段からすごく話し合いをするんです。楽曲について、内容の解釈、見せ方......なんでも。しかも時間をかけて本音でたっぷりします。お互いを高め合うライバルで、心から信頼できる仲間って感じ。ミモザーヌ在籍時の約5年間、辛い時期もあったけど続けてこられたのは、メンバーがそばいたからですね。
ーーここからは初グラビアのお話をしたいんですけど、ちばさんは『週刊プレイボーイ』2023年6号(1月16日発売)で初グラビアを披露いただきましたが、本誌には2022年26号掲載(6月1日発売)の「ミモザーヌ特集」にも出ていただいているんですよね。
ちば そうです。その時は普通にメンバー紹介って感じでした。
ーーその号のグラビアページにはメンバーの、いまもりまなかさん、いわむらゆきねさん、すずきゆいさんの水着撮り下ろしも掲載されています。それが半年後には......。
ちば はい。まさか自分が出るとは夢にも思っていませんでした(笑)。
ーー撮影依頼をもらったときはどんな心境でしたか?
ちば 最初はちょっと驚きましたけど、せっかくならやってみようかなって。
ーー"水着"ということに不安は?
ちば うーん。ちょっとだけありましたね。でもそれ以上にやってみたいな、面白そうだなって気持ちのほうが強くて。その時もしっかり"好奇心"が発動しました(笑)。
ーーこの時の撮影場所は千葉県のスタジオ。最初に衣装をみたときどう思いました? 多くの人は「水着小さいな~」って思うみたいですけど。
ちば いや、別になんとも思わなかったです(笑)。それより衣装でピンクのトップに花柄のスカートがあったんですよ。最初に言ったけど私、昔からボーイッシュな格好ばかり。だからそういう「ザ・女のコ」な姿を見せるのは、生まれて初めてなので、撮る前からわくわくしましたね。
『週刊プレイボーイ』2023年5号(撮影/HIROKAZU)より
ーー普段はそれこそTシャツにデニムとか。
ちば そうそう。動きやすい格好をしています。初対面の人は意外みたいで。大抵びっくりされちゃいます。
ーーちばさんって、ボーイッシュより女のコなイメージですもんね。撮影で印象に残っていることは?
ちば 海に行ったことかなー。普段あまり行かないので、見た瞬間すごく開放的な気分になりました。あと、スタッフさんが自分のためにいろいろとケアしてくれたことですね。それまでひとりの仕事をやったことがなかったので、ものすごく新鮮で。「これだけの方々が自分のためだけに動いてくれてる! これは頑張らないと!」って思いましたね。
ーー撮影も最初は緊張したんじゃないですか?
ちば そうですね。さすがに不安はありました。でも始まったらどんどん楽しくなってきました。あと、ずっと生の舞台をやってきたけど、グラビアって見せ方は全然違うじゃないですか。撮られながら、どうすればもっと自分らしさを出せるか。もっと研究してみたいなってすごく思いましたね。
ーーすごく研究熱心ですね。掲載誌は自分で買いに行きました?
ちば この時は母が買ってきてくれました。見て、すごく可愛い、よかったねって褒めてくれて。楽しい時ってあっという間に終わって、ほとんど覚えていないことも多いじゃないですか。このときもそうで、手にしてからやっと、「自分は本当にグラビア撮ったんだな」って実感がわいてきました。
ーーミモザーヌのメンバーの反応は?
ちば みんな「よく頑張ったね~」って。同期は年上が多いので、お母さんみたいな人ばかりなんです(笑)。あと「ひなのが大人になっちゃった!」みたいにも言われました。でも言われてみれば確かに。ひとりの仕事をやった達成感もあったし、ちょっとだけ成長したのかも。少しだけどそれが写真にも出ている気はしました。
ちばひなの
2006年8月21日生まれ 大阪府出身 身長162㎝
○元「少女歌劇団ミモザーヌ」の1期生メンバー。洗練されたスタイルと素朴な愛らしさでグラビア各誌からひっぱりだこ。今年春の高校を卒業。女優としての活躍に期待。
公式X【@chibachan_821】
公式Instagram【@chibahinano_mg】
『幕が開けたら』 ちばひなの 撮影/HIROKAZU 価格/1100円(税込) 女優・ちばひなのの初グラビアを収めた記念すべき一冊。真っ白なビキニに体操着、レオタードなどのシンプルな衣装で、純真無垢なかわいさをそのままに。飾らない笑顔、ひとつひとつの仕草に愛おしさを感じてしまう。
取材・文/大野智己 撮影/荻原大志
記事提供元:週プレNEWS
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。