「Galaxy S25 Ultra」購入失敗談【ハイエンドスマホの頭金なしでの入手は難しい】
メインカメラ2億画素というカメラ性能のほか、最先端AI「Galaxy AI」を搭載したGalaxy S25 Ultra。筆者も2025年2月の発売当初から「欲しい……」と思いながらも、256GBの価格は199,800円(SAMSUNG公式)ということで、購入を見送っていました。
しかし、あるとき家電量販店で実機を触っているときに、「キャリアの購入プログラムを使えばかなり安く買えるし、キャリアショップで発生する頭金も要らない!」と思い立ち、購入を即決。しかし、そこから購入するまでに半日もの時間を費やしたうえに、当初予定していた「頭金なしでの入手」には失敗しました。

ただし、家電量販店には実機が当たり前のように並んでいるため、実はハイエンドスマホは購入ハードルが高いことを知らなかった方もいるのではないでしょうか。
価格も高いですが、実は「在庫を確保して、購入する」こと自体のハードルがかなり高いので要注意。筆者自身の事前リサーチが足りなかったのも大きな反省点ですが、やはり安価なSIMフリースマホを一括で買うのとは、ちょっと訳が違う部分があります。
今回は筆者の失敗談をご紹介します。
【基本】新品のスマホ端末の購入先
そもそもスマホの基本的な購入先は、メーカーの公式サイト、家電量販店、キャリアショップ、キャリアの公式サイトの4種類。それぞれにメリット・デメリットがあります。
メーカーの公式サイト(直販)
もっとも端末を安く購入できるのは、メーカーの公式サイトです。たとえばGalaxy S25 Ultraの256GBの価格の違いは以下の通り。

SAMSUNG公式とauを比べると3万5,000円もの差があります。また、メーカーの公式サイトで購入した場合、メーカーによっては下取りサービスなどがあり、分割払いを選んでも手数料が無料になる場合が多いです。
一方、メーカーから購入することになるため、当然ながらキャリアの購入プログラムなどは使えません。メーカー直販であり、ドコモやソフトバンクのようなキャリアから購入しているわけではないためです。キャリアの回線の契約も自分でやるか、もしくは現在契約中の回線を新しいスマホに自分で回線を切り替えたり、データ移行をする必要があります。
家電量販店
家電量販店のメリットは、さまざまなキャリアが実機を並べて置いている点。今回購入するようなハイエンドスマホであれば、まずは機能を試せるのは大きな点ですし、店員さんへの質問もしやすいです。また、価格を比べやすく、店舗によっては端末が安くなるキャンペーンやポイント還元を行っています。

一方で残念ながら、キャリアショップよりも店員さんの知識が不足している傾向もやや強いです。自身にスマホやプランに関する知識がないと、流されて誤ったプランを契約したりしてしまう場合もあるので注意が必要です。
キャリアショップ
キャリアショップは街中などにある販売店。詳しくは後述しますが、今回、実際に筆者が購入したのはキャリアショップでした。

店員さんに専門知識があるので安心して任せることができる一方で、わざわざ足を運ばなければならないというのはデメリット。また、予約なしで飛び込みで行った場合には対応してくれないこともあるので、事前予約がおすすめです。
この「予約が必要」という点が後に筆者を苦しめることになるとは、この時点では想像もしていませんでした。
キャリアの公式サイト
キャリアの公式サイトで購入すると、割引(例:auの「au Online Shop お得割」など)を受けることができることがあります。

ただしソフトバンクのオンラインの場合、「回線契約なし」では購入プログラムを利用できないので注意が必要です。

【Galaxy S25 Ultra】ハイエンドスマホはどこで買える?
このようにさまざまな購入方法があるハイエンドスマホですが、筆者は『Galaxy S25 Ultra』の購入に当たって、まずキャリアとして選んだのはソフトバンクでした。
ソフトバンクを選んだのは、単純にキャリアの中で一番端末の価格が安いうえに、ハイエンドスマホ購入には嬉しいキャリアの購入プログラムも使えるためです。
一方、実際に購入を決意したのは家電量販店で実機を触ったときでしたが、家電量販店では購入したくてもできなかったのです。
その理由はいろいろな意味で「購入が難しい」こと。店員さんの知識レベルが不足しているという意味で「難しい」という面もあるうえに、在庫状況的に難しい面もあることに直面してしまいました。
家電量販店での購入は想像以上に「難しい」!!
家電量販店のスマホコーナーといえば、「新しく出たスマホをちょっと見たい」だけなのに、店員さんが何度も何度も話しかけてくるという印象を持っている人もいるでしょう。筆者も実際そのイメージを抱いていました。
しかし、今回は購入を決めていたため、ソフトバンクのコーナーで対応してくれた店員さんに「Galaxy S25 Ultraを回線契約なしで、購入プログラムを使って買いたい」と伝えました。すると店員さんは「回線契約がないと購入プログラムは使えません」と即答。
「えっ? そんなはずはない」と思った筆者は、「回線契約なしでも購入プログラムは使えるはずですが…」と食い下がりました。ちなみにこの店員さんの回答は誤りで、キャリアの購入プログラムはドコモ・au・ソフトバンクを問わずに原則として回線契約なしで利用可能です。

こうした店員さんの誤解を解くまでに、要した時間は15分以上。何回も説明しても理解してもらえなかったり、裏で上司らしい人と相談している様子だったり……とかなり時間を要しました。そして誤解が解けたうえであらためてGalaxy S25 Ultraの購入意思を伝えると「在庫はないと思います」と言われました。
実際、調べてもらったところ「ソフトバンク版」の在庫はなし。ドコモ版、au版も含めて調べ直してみたところ、すべてのキャリアで本当に在庫はなし。「いつ入荷するかも分からない」と伝えられました。
「いつ入荷するかも分からない」という言葉に落胆しながらも、諦めきれない筆者は近くの別の家電量販店へ向かいました。しかし、そこでも在庫なし。さらに別の店舗へ行っても同じ回答。
3店舗も回ったにもかかわらず、どこも「在庫なし」という現実に愕然としました。「ハイエンドスマホは家電量販店では基本的に入荷しない、取り寄せてもいつ届くか分からない」ということを初めて知り、ショックを受けたのです。
【注意】キャリアショップは要予約!
ここまでの経緯で「頭金なし、かつ回線契約なしで、家電量販店でGalaxy S25 Ultraを買う」のは、筆者が行ける範囲の複数店舗すべてでチャレンジして、いずれも失敗。残された選択肢は「キャリアショップで購入する」のみとなってしまいました。
この時点ですでにGalaxy S25 Ultraの虜になっていたので、頭金の支払いを泣く泣く受け入れることにして、キャリアショップでの購入にもチャレンジすることを決めました。
そして「ここなら在庫があるはず」と期待を胸に、近くのソフトバンクショップに向かいました。店内に入ると、Galaxy S25 Ultraの実機が確かに展示されています。「やっと買える!」とカウンターの店員さんに声をかけると、「この時間は予約のお客様のみの対応となっております」と一蹴されてしまいました。

長らくキャリアショップに行っていなかったので知りませんでした(※筆者はこれまで使ってきたスマホはいずれもSIMフリーか、家電量販店で購入したものばかりでした)が、最近のキャリアショップは予約制が主のようです。その店舗では、別の時間の予約を勧める言葉も出てこなかったため「予約が埋まっている」と判断し、ネットで近くのキャリアショップを検索することに。
幸い、近くの店舗で30分後の予約が取れたため、急いで向かったあと、ようやく店頭で在庫があることを確認でき、購入手続きを始められたのです。
ただし、分かっていたこととはいえ「頭金として1万1,000円が必要です」と言われてしまいました。家電量販店では不要だった頭金が、やはりキャリアショップではかかることに。いざ予約が取れ、購入手続きが始まるというタイミングで1万円以上の追加出費に直面すると一瞬ためらってしまいました。

しかし「スマホを買おう」と思い立ってからすでに半日が経過していたこと、いろいろ探し回った結果がいまであることを踏まえると、「やはり買わない」という選択肢はどうしても選べず、購入を決意。その後も休日で店舗が混み合っていたことなどから購入手続きで1時間以上かかり、家を出てから半日以上が経過し、ようやく新しいGalaxy S25 Ultraを手に入れることができたのです。
【結論】ハイエンドスマホはどこで購入するのがいいか?
この体験から学んだことをもとに、結論を言えば「家電量販店」が原則としてやはりおすすめです。
記事内でも述べたとおり、筆者が「ハイエンドスマホを家電量販店で購入したい」と思った理由は、ショップだとかかってしまう頭金が必要ないためです。ショップでの購入の場合、その場で頭金(Galaxy S25 Ultraの場合1万1,000円)の支払いが必要になります。
ただし頭金の支払いが不要な家電量販店での購入は、在庫状況が不透明なケースが多いのがネック。予約待ち扱いであれば受け付けてもらえる店舗も多いのですが、ほしいタイミングが明確な場合「端末がいつ届くか分からない」というのはなかなかリスキー。行かなかった店舗にも電話で在庫の確認を行いましたが、「売り場が混んでいてつながらない」と言われたことも多数。
このように、想像以上に入手のハードルが高い「ハイエンドスマホ」。購入したくても、購入できない場合が多いため、もし筆者と同じように購入を検討している方は以下に注意するのがおすすめです。
・ハイエンドスマホは人気が高く、在庫が少ないことを前提に行動する
・店員さんの説明を鵜呑みにせず、自分でも情報を確認する
・キャリアショップに行く場合は、必ず事前予約を取る
・購入には予想以上に時間がかかるので、余裕を持ったスケジュールで臨む
・頭金や手数料など、表示価格以外にかかる費用も事前に調べておく
Galaxy S25 Ultraは確かに素晴らしいスマホですが、その入手過程は想像以上に険しいものでした。筆者は端末自体の入手はできましたが、頭金なしでの入手には失敗もしています。この記事が、同じようにハイエンドスマホの購入を考えている方の参考になれば幸いです。
記事提供元:スマホライフPLUS
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