戦後80年、レールに刻まれた人間讃歌 『路面電車の神様、広島から宇都宮へ 奇跡がつないだ14.6キロ』
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ライトレールトランジット(LRT=次世代型路面電車)として、宇都宮芳賀ライトレール線が運行を始めたのが2023年8月26日。これは、日本国内の路面電車路線としては万葉線(富山県)以来75年ぶりの新規
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ライトレールトランジット(LRT=次世代型路面電車)として、宇都宮芳賀ライトレール線が運行を始めたのが2023年8月26日。これは、日本国内の路面電車路線としては万葉線(富山県)以来75年ぶりの新規開業だった。その新規開業に尽力したのが、元広島電鉄職員の中尾正俊さん。戦後の広島から、被爆者・原爆で家族を失った者として街の復興のために広島電鉄に人生をささげ、「路面電車の神様」といわれた人物だ。「宇都宮ライトレール」の開業と、中尾さんや集った人々の姿を描くヒューマンノンフィクション『路面電車の神様、 広島から宇都宮へ 奇跡がつないだ14.6キロ』(山中利之著、JTBパブリッシング)が、5月30日(金)に刊行される。
第2次世界大戦末期の原爆で焼け野原になった広島。その広島に広島電鉄の路面電車が希望をともした。同書は、中尾さんの歩みとともに戦後史を振り返りながら、街づくりにかける人々の力強い姿を描いている。「Ⅰ部 広島 1944-2015」の「第1章 原点 原爆と路面電車」から始まり、「Ⅱ部 宇都宮 2015-2025」の「第8章 飛翔 出発進行 路面電車がLRTに進化した日」へとつながっていく。四六判上製(縦188×横128mm)、280ページ。税込み2090円。
記事提供元:オーヴォ(OvO)
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