初公開! 中嶋常幸主宰の『ヒルズゴルフ トミーアカデミー』が第7期生の選考会実施「アカデミーに入りたい子が増えたらいい」
国内男子ツアーで通算48勝を誇るレジェンド・中嶋常幸が、ジュニア育成を目的に主宰する「ヒルズゴルフ トミーアカデミー」。アカデミーの本拠地・茨城県の静ヒルズカントリークラブで17日、第7期生の選考会が行われた。
選考対象は、2005年4月2日~2014年4月1日生まれの競技ゴルファー。今回は男子50人・女子64人の計114人が参加した。「20〜25人ほど」が合格予定で、結果は後日発表される。
同アカデミーは、中嶋と森ビル株式会社の元代表取締役社長・森稔氏(故人)が2012年に設立。『たくましさ、強さ、優しさを身につけ、社会人として世界に出ても通用する人間を育てたい』『世界で戦える選手を育てたい』という理念のもと運営されている。
今回、アカデミー設立以来初めて、選考会の様子がメディアに公開された。これまで公の場に出すことには慎重だったが、公開に踏み切った背景には、アカデミー卒業生たちの目覚ましい活躍があった。
「アカデミー生がだいぶプロになって、活躍している子も多くなってきたこともあり、『あの子もアカデミー生なの?』って聞かれることが増えた。これまではあまり周知されていなかったけど、卒業生の活躍を少しでも知ってもらって、アカデミーに入って勉強したいって思ってくれる子が増えれば」と中嶋は語る。
同アカデミーは現在米国女子ツアーで活躍する畑岡奈紗をはじめ、国内女子ツアー1勝の蛭田みな美や小滝水音、男子ではツアー通算2勝の河本力や杉原大河など、多くのプロゴルファーを輩出してきた。さらに昨年のJLPGA最終プロテストでは、都玲華、入谷響、中村心、山口すず夏、前田羚菜、六車日那乃、平塚新夢の7人が見事合格。こうした成果を受け、「そろそろ(メディアに)出してもいいかなと」と心境の変化につながった。
選考会では、中嶋が受験者全員のショット技術を、飯田光輝(みつてる)トレーナーが身体能力などをチェックし、総合的に合否を判定する。半日かけてジュニアのスイングや弾道を確認した中嶋は、「ほとんどの子が、(スイングの)基本ができている」と評価。約3年ぶりの選考会実施となったが、「ポテンシャルが高い子が増えている。今までだと100人募集して、いいなと思える子が20人ぐらい。今回は80人ぐらいいたよ」と、ジュニアのレベルアップを実感していた。
合格者は中嶋の直接指導による合宿に参加し、静ヒルズCCの練習施設も利用可能となる。年間を通じて行われる合宿では技術練習に加え、中嶋の経験談が語られるミーティングも開かれ、『工夫すること』に重点を置いた育成プログラムが提供される。今回の第7期生から、ゴルフ界の未来を担う新たな才能が羽ばたいていく。(文・高木彩音)
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