青木香奈子が目指すのは“10-10”?「原英莉花さんのように人気も実力も」
<Sky RKBレディスクラシック 事前情報◇15日◇福岡雷山ゴルフ倶楽部(福岡県)◇6489ヤード・パー72>
ルーキー・青木香奈子は、今季6試合目のレギュラーツアー出場で目標に掲げてきたトップ10入りを目指す。
「最初はキャロウェイのチームスタッフと、『予選通過できるように頑張ろう』って言っていたんです。トップ10に入るのは難しいかもしれませんが、完全に無理ではないかなと思えています」
プロデビュー戦になった3月の「Vポイント×SMBCレディス」は、それに肉薄する13位。ただ、そこからは50位、予選落ち、予選落ち、41位と、上位進出はできていない。それでも、「ペース配分は大事。試合でどうパフォーマンスできるかを考えています」と、プロの生活リズムにも慣れつつある。
開幕時のQTランクは134位。この優先出場順位を、6月20日から始まる「ニチレイレディス」(千葉・袖ヶ浦CC 新袖C)後に行われる第1回リランキングで大きく上げることが、夏場以降の出場試合数増へ重要になる。現在のリランキングは33.36ptで31位。この位置をキープしていれば、中盤戦のフル出場もかなうため、まずは昨年のボーダーラインになった60ptを目安にポイントを稼ぎたい。
第1回リランキングまでに青木に残されているのは、今週と5月29日開幕の「リゾートトラスト レディス」(徳島県・グランディ鳴門GC36)の2試合。ただ本人は、「全然、気にしてない。予選通過して、いいところに入ればポイントがもらえるので」と“皮算用”は不要という考え。「リランキングではなく、もっと目指すべきところがある。そこを踏まえてポイントを稼ぎたい」と、その先を見据えている。
好成績は、こんな“副産物”も与えてくれる。現在、インスタグラムのフォロワー数は9.6万人を数える。「成績が良かったら増える。試合の結果が大事なんです」。注目度の高さはモチベーションにもつながり、数字が上がることは「テンションが上がります」。プロ初優勝を挙げた下部ツアーの「大王海運レディス」後など、露出が増えるタイミングでフォロワーも急増。「今月中に10万(フォロワー)までいけるように。やっぱこの試合が勝負だな」と、力を込める。
そこには、こんな信念も。「プロスポーツなので、人気と実力があってこそ。そこはどっちも極めていきたいです。原英莉花さんのように、どっちも欲しいですね、人気も実力も」。ツアー屈指の人気を誇りながら、メジャー3勝など通算5勝を誇る2学年上の“先輩”を理想像に掲げている。
宮崎県出身の青木にとって、開催地の福岡は「来る機会も友達も多い」という、いわば“準地元”。「ご飯もお酒も好きなので、すごい楽しい一週間になると思います」と、気持ちも高ぶる。
「夢ではなくなってきている。夢ではなく、目標。自分が出すべきものを出せれば、近づいてくる」というトップ10入りを果たし、10万人フォロワー達成で“10-10”が実現しそうだ。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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