LIVゴルフ、世界ランキングポイント獲得を目指し大改革を検討中?
ツアー4年目を迎えるLIVゴルフ。今季は「全米オープン」、「全英オープン」の2つのメジャーで出場資格を獲得し、その存在は大きく認められている。しかし現在も“世界ランキング”ポイントの獲得には至っていない。これは、LIVゴルフを主戦場とする選手たちにとって、“メジャー”出場への大きな障壁となっている。
未だ“世界ランキング”ポイントが付与されない理由としては、LIVゴルフのフォーマットが大きな要因とされている。
3日間大会であることに加え、降格ゾーンに落ちた選手に対して、現行のフォーマットではチームキャプテンに降格が適用されていない点が挙げられる。これをリーグの公平性の観点から是正し、翌年もプレーを続行するためには予選会への出場を義務付ける制度の導入が大きく検討されているという。
2024年3月、LIVゴルフの前CEOであるグレッグ・ノーマン(オーストラリア)は、世界ランキングポイントの申請を取り下げた。しかし、今年のLIVゴルフではノーマンに代わりスコット・オニール氏が新CEOに就任。「マスターズ」に選手が招待されるなど、他のツアーとの距離も徐々に縮まりつつある。
そのマスターズの会場では、世界ランキング委員会の新会長に就任したトレバー・イメルマン(南アフリカ)と面談したことも報じられている。2008年のマスターズチャンピオンであり、現在は米CBSでマスターズのTV放送を担当するアナリストでもある。イメルマンは「オニール氏のことはここ数ヶ月でだいぶよく知るようになった。マスターズでも会えて、良い話しができた。しかしまだ申請は受け取っていない」という。「ボールは彼らのコートにある」とも語っている。
また、世界ランキング委員会の理事の1人であるUSGAのCEO、マイク・ワン氏は「LIVゴルフが世界ランキングポイントを獲得しないのは、彼らがそれを求めなくなったからだ」と、全米オープンのメディアデーでコメントし、ノーマンが申請を取り下げた事実を指摘した。
オニール氏体制となったLIVゴルフは、7月に全英オープンの開催地であるロイヤル・ポートラッシュにて、世界ランキングポイント委員会との面談が予定されていると報じられている。それまでに再びポイント獲得の申請がなされると見られるが、その実現には大きな「改革」が求められている。(文・武川玲子=米国在住)
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