岩井千怜のタフな一日 暗闇ホールアウトに「疲れました(笑)」
<シェブロン選手権 2日目◇25日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6911ヤード・パー72>
岩井千怜は無事に18ホールを終えて、胸をなで下ろした。「疲れました。まずは予選通過して良かったです。今、頭が疲れていて。それだけです。はい(笑)」。暗闇の中で光る汗が、いかにタフな一日だったかを物語っていた。
濃霧の影響で1時間30分スタートが遅れた。岩井は現地時間午後2時58分にティオフしたが、日没までにホールアウトできるかは極めて微妙な状況だった。
11番バーディ、12番ボギーで迎えた前半15番パー4。ティショットが左のクリーク(小川)につかまり、痛恨のダブルボギーを喫した。カットラインがちらつく位置に後退したが、「きっとあのホールは左に行きやすいようにしてあるんだな、って思ったので、あすはもっと右を狙いたい。冷静にそう思えたし、『ミスしてもまだ残りホールがある』とプラスに考えていました」と、冷静さを失わなかった。
日が傾くにつれて、サスペンデッドが脳裏にちらついた。「(同組の)みんなも『上がりたい』っていう雰囲気だった」と、ペースを速めた。
「スコアとかも全然考えずに、とりあえずこの一打に集中っていう気持ちで回っていた」と語るように、後半はリズム良く3バーディを奪った。取材で後半の追い上げについて聞かれると、「あ、3バーディ取ってたんだ~」と笑顔。言葉通りスコアを気にせず、一心不乱に18ホールを「71」で回りきった。
トータル1アンダー・暫定32位タイ。初出場の大舞台で、見事に週末への切符をつかみとった。現在の首位はトータル7アンダー。逆転できない差ではない。「あすからもタフな一日になると思うんですけど、気持ちを切らさずに集中できれば、どんどん上がっていけるコース。まだまだ諦めていない」。最後は暗闇の中で、明るく笑った。
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