生涯忘れ得ぬ少年時代に心震える追憶の物語「年少日記」ポスタービジュアル&予告編解禁
第60回金馬奨で観客賞と最優秀新人監督賞、第17回アジア・フィルム・アワードで最優秀新人監督賞を受賞した、苛烈な競争社会において子供が受けるプレッシャーや家庭内暴力など痛切な現実を描きながら、兄弟が魅せる純粋で切ない幼少期の記憶に胸を打たれる「年少日記」が6月6日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開が決定。ポスタービジュアル&予告編が解禁した。
「ある殺人、落葉のころに」や「母性のモンタージュ」に出演したロー・ジャンイップを主演に迎え、「SPL 狼たちの処刑台」にて脚本を務めたニック・チェクが本作で監督デビューを果たし、脚本と編集も自らが務めた。
予告では、高校教師のチェンが少年時代の日記を見つけ、自身の痛切な過去をよみがえらせていくシーンをとらえた。『閉じていたページに隠された苦しみの真相に、あなたも心を震わせる』というナレーションが、痛みを紐解きながらも今を生きようとする主人公を想像させる。
Story
高校教師のチェンが勤める学校で自殺をほのめかす遺書が見つかる。私はどうでもいい存在だ──幼少期の日記に綴られた言葉と同じだった。彼は遺書を書いた生徒を捜索するうちに、閉じていた日記をめくりながら自身の幼少期の辛い記憶をよみがえらせていく。それは、弁護士で厳格な父のもとで育った兄弟の記憶だ。勉強もピアノも何ひとつできない兄と優秀な弟。親の期待に応える弟とは違い、出来の悪い兄は家ではいつも叱られていた。しつけという体罰を受ける兄は、家族から疎外感を感じ……。
「年少日記」
監督:ニック・チェク
キャスト:ロー・ジャンイップ、ロナルド・チェン、ショーン・ウォン
2023年/香港/広東語/95分/ユニビジウム/5.1ch/原題:年少日記/英題:TIME STILL TURNS THE PAGES
字幕翻訳:小木曽三希子/配給:クロックワークス/映倫:PG12
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記事提供元:キネマ旬報WEB
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