憧れの西村優菜に対面、豪華メンバーとの練習ラウンドも 全米帰りの池羽陽向が語る“課題と学び”
<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第5戦 PIM Ladies Tournament 事前情報◇8日◇サニーカントリークラブ(長野県)◇6207ヤード・パー72>
海外メジャー「全米女子オープン」に出場した池羽陽向が、課題と学びを得て帰ってきた。「トレーニングしたら治りました」と時差ボケをも吹き飛ばすはじける笑顔を見せ、今週も優勝をかけて争う。
今年はオーストラリアツアーにも参戦し、海外での経験を積んでいる。4月のマイナビネクストヒロインツアー「CRÉATION DREAM CUP」では通算2勝目をマーク。その直後、千葉県で行われた全米女子オープン最終予選会を突破し、初の海外メジャーの切符を手にした。
「自信を持って」本戦に臨んだが、女子ゴルフ世界一の頂点を争う大舞台は、想像を超える厳しさだった。「本当に難しくて…」と語るように、全長6829ヤードのコースでは、「(2打目が)3番ウッドでも届かないホールもあった」。加えて、アンジュレーションの激しいグリーンは落とし所が非常にシビアで、数ヤードの差でボールが傾斜を転がってグリーンからこぼれてしまう。
「ショットの精度を上げないと、どうにもならない。30ヤードくらいのアプローチをする場面が多くありましたが、微妙に寄せきれないことも課題かなと思いました」。結果は予選落ち。多くの“宿題”を手に日本に戻ってきた。
とはいえ、初の海外メジャーでの出会いは大きな収穫だった。米国女子ツアーを主戦場にする、憧れの西村優菜と夢の対面が実現した。「あまり覚えていないです(笑)」と緊張しきりだったが、「ずっと好きです」という想いは伝えられた。記念撮影も行い、かけがえのない時間を過ごした。
また、プロになる前から親交のある岩井明愛、千怜の姉妹と練習ラウンドをともにした。「しゃべったら昔のまんま」と懐かしい気持ちに浸りつつも、「私にはまだまだ足りない部分がある」と、世界基準の技術との差を痛感した。
さらに、知り合いに練習ラウンドの予約をしてもらったところ、古江彩佳、山下美夢有、鈴木愛といったメジャーチャンピオンや日本ツアー女王とのラウンドも実現。「それぞれやることが違う。自分が1番必要なものを、本人たちが分かってやっている」と、練習ラウンドの取り組み方を間近で見て学び、大きな刺激を受けた。
課題と収穫が交錯した、貴重な経験の数々。悔しさも「アメリカに置いて来ちゃった」と笑い飛ばし、気持ちはすでに次の戦いへ向いている。全米で得た学びは、マイネクでの飛躍につながるはずだ。(文・齊藤啓介)
<ゴルフ情報ALBA Net>
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