ルーキー岩井明愛が2度目の最終日最終組 タイでの惜敗は「生きると思う」
<JMイーグルLA選手権 3日目◇19日◇エル・カバレロCC(カリフォルニア州)◇6679ヤード・パー72>
ルーキーが早くも2度目の最終日最終組に入った。岩井明愛が1イーグル・6バーディの「64」をたたき出し、トータル17アンダー・首位タイに立った。
この日は双子の妹・千怜と同組。日本ツアーでは何度も見られた光景も、米ツアーでは初めてのことだった。注目が集まる中、ムービングデーは豪快なショットで幕を開けた。
1番パー5。残り60ヤードから58度ウェッジで放った3打目はピン奥の段差に着弾し、傾斜をコロがってそのままカップに沈んだ。「フィーリング的にはちょっとオーバーしたと思った。あのまま(ピンに)当たらなかったら(グリーンの)下まで落ちてたくらいの勢い。“ワー”って歓声が上がったので入ったのかなと分かった」。2日目に続き、今大会2個目の“ショット・イン・イーグル”。「めちゃくちゃうれしかった」とハイライトのひとつになった。
勢いそのままに、2オンした7番でバーディ。5メートルを流し込んだ10番からは3連続バーディを奪った。アイアンショットが冴え渡り、ティショットが乱れた場面でもパーで切り抜けた。17番パー3では、1メートルのショートサイドにつけて6つ目のバーディ。ボギーフリーでリーダーボードの一番上に名前を載せた。
千怜と歩いた18ホールについては、「いい緊張感のなかで回れた。でも、いつもより楽しかった」と振り返る。プレー中には談笑する場面も。そして何より、「一番思うのは“チームが一気に見られる!”。時間が違うと、9ホール行った後にこっち…とかなるので、(同組なら)ラクかな(笑)」と、“チーム岩井”への気配りも忘れなかった。
最終日は米2勝の32歳、ローレン・コフリン(米国)と最終組でプレーする。2月の「ホンダLPGAタイランド」でも最終日最終組に入り、「61」のビッグスコアをマークしたが、優勝には1打届かなかった。5打差からの追い上げだったその時とは異なり、今回はトップタイからのスタート。逃げ切りを狙う立場だ。
「(気持ちは)変わらないですね。ちょっと緊張するかもしれないけれど、最終組で回れること、優勝争いに加わっていることがうれしい。失敗もあるかもしれないけれど、経験できるのがうれしい」
V争いの喜びをかみしめながら、ラスト18ホールに臨む。タイでの経験は「生きると思います」。信頼するキャディとともに、二度目の正直をつかみにかかる。(文・笠井あかり)
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