意外と知らない「104」「177」「117」など、電話の特番サービスは今どうなっている?
固定電話時代によく使われていた電話サービス「104」「177」「117」。スマホが当たり前になった今、そういったサービスを一度も使ったことがない人もいるのではないでしょうか。

かつては常識だった、「104」で番号案内、「177」で天気予報、「117」で時報というこの電話番号の特番サービス。現在も使えるのでしょうか。
104(番号案内)の現状

ユーザーから提供された名前や住所に基づき、電話帳に掲載されている電話番号を案内するサービスである「104(番号案内)」。
2025年4月14日時点で利用可能ですが、NTT東日本およびNTT西日本の発表によると、2026年3月31日にサービスが終了する予定でもあります。
スマートフォンの普及でタウンページへの掲載が減る中で、紙の使用削減も兼ねて紙のタウンページの発行終了を行いつつ、同じく利用が減少している104(番号案内)を終了するというのが背景です。
なお視覚障害者向けの「ふれあい案内」(無料番号案内)は継続提供される見込みです。
177(天気予報)の現状
発信地域の天気予報を自動音声で提供する「177(天気予報)」は、1955年から開始され、70年以上の歴史を持ちます。ただし2025年3月31日にサービス終了済みです。

1988年度のピーク時には年間3億件の利用があったサービスですが、2023年度は556万件の利用へと減少しています。ただし裏を返せば自動音声による「天気予報の案内」は年間数百万件の利用が見込めるということでもあり、NTTのサービス終了後に民間によって代替の電話サービスが提供される可能性もあります。
117(時報)の現状

現在の時刻を音声で案内するサービス「117(時報)」は継続中であり、3分8.8円で利用可能です。 特にデジタル時計が普及する前は、正確な時間を確認するために広く利用されたサービスであり、現在も一部のユーザー、特に高齢者層で利用が続いています。
電話の特番サービスはどのような層にいまでも需要がある?
ご紹介してきた通り、電話の特番サービスは、ネットやスマホの普及により利用者が減少しているものの、高齢者層や、デジタル機器の操作が苦手な方々にとって、電話一本で情報を得られる安心感のあるサービスといえるでしょう。
また、視覚障害者や、災害時などインターネットが使えない状況でも、電話による情報取得手段は重要な役割を果たしています。こうした背景から、特番サービスは主に高齢者やデジタル弱者、そして緊急時の情報取得手段といえるでしょう。
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています
記事提供元:スマホライフPLUS
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