93歳のおばあちゃん ハイテク技術を応用した華麗な逃亡劇 「テルマがゆく!」本編映像
ジューン・スキップが93歳にして初主演を果たした、”オレオレ詐欺師”に立ち向かうおばあちゃんを描いたアクション・コメディ映画「テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ」(公開中)から、93歳とは思えないハイテク技術を応用したテルマの逃亡劇を捉えたシーンの、本編映像が公開された。
家族の反対を押し切って、旧友のベンとオレオレ詐欺の犯人を見つけ出そうと、スクーターで街に繰り出したテルマだったが、心配した家族によってガソリンスタンドにいることを突き止められる。見つかれば詐欺師へのリベンジがかなわないテルマは、ベンと隠れようとするも、行き止まりにぶつかってしまう。すぐそこまで家族が迫ってきた時、位置情報が分かる機器をカバンから取り出し、スイッチを入れて遠くへ投げ捨てる。するとダニエルの携帯が機器の位置を示し、ダニエルたちはテルマがいる場所とは別の方向へと走り出す。間一髪のところで見つからずに済んだテルマは、すぐさまスクーターの後ろにベンを乗せ、ガソリンスタンドから悠々と去っていく。
「テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ」の主人公は、仲良しの孫が逮捕されたと聞き、1万ドルの保釈金を送るように指示されたテルマおばあちゃん。典型的な“オレオレ詐欺”に引っかかってしまった彼女だが、何とか犯人を突き止め、大金を取り戻すことを決意する。テルマを演じるジューン・スキッブは、舞台でキャリアを積み、1990年のウディ・アレン監督「アリス」で60歳にして映画初出演。2013年の「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」では、84歳でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。本作では、電動スクーターでのカーアクションや、銃撃などアクションもすべて自身でこなしている。
テルマの日常の面倒をみる愛すべき孫のダニエル役にフレッド・ヘッキンジャー、テルマの娘ゲイル役にパーカー・ポージー、彼女の夫アラン役にクラーク・グレッグが顔をそろえる。「時計じかけのオレンジ」などのマルコム・マクダウェルが、映画の後半でキーパーソンとして登場。さらにテルマと行動をともにするベン役を、「黒いジャガー」などで1970年代の“ブラックスプロイテーション”のジャンルを牽引したリチャード・ラウンドトゥリーが務めている。監督・脚本を手掛けたのは、本作が長編初監督のジョシュ・マーゴリン。自身の愛する祖母テルマとの実体験を基に脚本を書き上げた。


【作品情報】
テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ
2025年6月6日(金)より公開中
配給:パルコ ユニバーサル映画
© Courtesy of Universal Pictures
記事提供元:映画スクエア
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