マキロイがパー4でまさかの『8』を叩き撃沈… “新1W”投入も来週の全米オープンは「もちろん心配」
<RBCカナディアン・オープン 2日目◇6日◇TPCトロント(カナダ)◇7389ヤード・パー70>
翌週に控えた「全米オープン」の前哨戦に出場したローリー・マキロイ(北アイルランド)。2019年、22年と2度制している大会で調子を上げたかったところだが、その結果は今季初の予選落ちという波乱が起きた
その原因になってしまったのが、第2ラウンドの5番パー4。ティショットを右ラフに打ちこむと、残り134ヤードの第2打が165ヤードと大きくオーバーし、ボールはグリーンを取り囲んだギャラリーも越えていった。ペナルティを払ったあともグリーンに到達するまでにさらに3打を要し、最後は2メートルから2パット。クアドラプルボギーの「8」と大叩きした。
その後もショットが定まらずに8番でボギー。後半に入っても10番でボギーを叩くと、11番パー3ではダブルボギーと立て直し不能の状態に。初バーディは15番パー4。1メートルにつけてようやく1打取り戻したが、時すでに遅し。前半「40」、後半も「38」で「78」と崩れた。トータルスコアは9オーバー。マキロイの下にはわずか4人しかいないという撃沈ぶりで、大会3勝目はおろか決勝ラウンドに進むことすらできなかった。
ラウンド後にはメディアの取材に応じ、次週の全米オープンに向けて不安かと聞かれると、「もちろん心配だ」と率直に答えた。「こんなスコアは出したくない。新しいドライバーを手にしたから、うまくいくと思ってここに来たがそうはならなかった」と、新たな1Wについて言及した。「44インチに戻した。もっとコントロールできると思ったのに」と悔しさがこみ上げる。
5月の「全米プロ」は、大会で行われたドライバーの反発係数テストで不適合とされ、バックアップのドライバーで戦ったが、結果は47位と振るわなかった。本来テストの結果は守秘されるべきだがマキロイの名前がリークされ、それに腹を立てて4日間無言を貫き、コースを去るという“騒動”に発展した。
今週は予選落ちにもサバサバした表情でメディアと対峙。「来週のオークモントでは、何よりもフェアウェイを攻めることが大切だ。まだティショットで欠けているモノを探しているところだ。その部分がうまくいけば、すべてがうまくいく。今はそれができていない…」と苦しい胸中を吐露した。
カナディアンオープンは2度の勝利を挙げているが、このTPCトロントは初参戦でもあった。「週末は自宅に戻って練習だ」。フロリダ州へと向かい、ネジを巻き直す。(文・武川玲子=米国在住)
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