勝みなみが「初めて」のハーフ8パット 6バーディの反撃に「どうしたの前半」
<JMイーグルLA選手権 初日◇17日◇エル・カバレロCC(カリフォルニア州)◇6679yd・パー72>
210111101。これは勝みなみの後半のパット数。アウトコースを回った後半に「初めて」の8パットを記録。一気にリーダーボードの上位に名を載せた。
前半でスコアが動いたのは、16番。2オン可能なパー5で誰にとってもバーディを取りたいホールなのだが、3オン2パットで終えて明らかに肩を落としていた。折り返し直後の1番では1メートルのチャンスにつけたが、フックラインが手前に切れて2パットのパー。だが、いきなり覚醒した。
2番では153ヤードから7番アイアンで、再び1メートルのチャンスにつけた。さっきと同じようなライン。「1番は打ちきれなかった。(これは)入れたいからちょっと打ってみようと思って」と念を込めるとカップに沈み、この日初バーディ。ここからバーディラッシュの軌道に乗った。
3番ではバンカーからチップインバーディ。5番は2打目がピンに直撃し跳ね返って池に入りそうな「不運」もあったが、パーで切り抜けた。そしてカラーから流し込んだ8番を含め、4連続バーディでフィニッシュ。まるで人が変わったような内容に、「どうしたの前半、みたいな。逆に後半はいい流れで回れた」と驚きながらも満足げだ。
ゾーンに入ったようにも感じさせるが、本人としては「めちゃくちゃ(パットが)入りそうな雰囲気が、自分でもわかるくらい出ています」と笑う。「すべてが“カチカチ”ってパズルのようにハマる感覚がある。あそこに打てばこういうラインで入る、みたいなイメージが全部出る」。初バーディを奪った2番から、その雰囲気をプンプン醸し出せていたらしい。
グリーン上の高パフォーマンスは、自然とショットにも好影響を与えた。「ティショットが右に行っていたけれど、後半からつかまってきた。あしたはティショットを完璧にしたい」。5回だったフェアウェイキープが上がれば、よりチャンスが増える。さらに無敵のパッティングがあれば、鬼に金棒だ。
ホールアウト後にはファンから“お土産”も。昨年MLBワールドシリーズを制したことを記念して作られた、ドジャースのレプリカチャンピオンズリング。うれしそうに指にはめてニコリ。きょうの流れに乗って、チャンピオンの座を射止めたい。(文・笠井あかり)
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