YouTubeの「ショート動画」VS「フル動画」アナタはどっち派? メリット&デメリットを解説
最近、YouTubeなどの動画投稿サービスでは、縦長画面で最大3分の「ショート動画」が人気となっています。しかし、動画はじっくり長尺の「フル動画」で見たいという人も多いでしょう。そこで今回は、「ショート動画」と「フル動画」のメリットとデメリットを解説します。アナタはどっち派ですか?
YouTubeの「ショート動画」ってどんなもの?

YouTubeでは2023年2月から「YouTubeショート動画」というサービスが開始されました。これは、最長180秒(3分)でアスペクト比が正方形または縦長の動画(16:9)の動画になります。
おそらくこれは、2017年10月から日本でもサービスが開始され、急速に人気を拡大してきた縦長ショート動画をシェアできる「TikTok(ティックトック)」に対抗したものでしょう。
YouTubeショート動画も、スマホを縦に持ったままで気軽に見られることに加え、見終わったら上にスワイプするだけで別のショート動画を次々と見ることができます。
でも、やっぱりYouTubeはじっくりとフル動画で見たいという人も多いはず。そこで今回はYouTubeの「ショート動画」と「フル動画」それぞれの長所と短所を紹介します。
「ショート動画」のメリットは?
ショート動画を見たことがない人からすれば、「180秒の動画を見て何が面白いの?」と疑問に思うかもしれませんね。
そこで、まずはショート動画のメリットを4つ紹介しましょう。これはフル動画のデメリットになっている場合もあります。
【1】縦に持つスマホに最適化され、いつでもどこでもサクッと楽しめる
ショート動画は、スマホの縦画面でも見やすいよう、アスペクト比が正方形または縦長になっています。そのため、縦に持っているスマホでも、動画がかなり大きな画面で表示されるんですね。
しかも、最長でも180秒以内の動画ばかりですので、ちょっとした空き時間でサクッと見るのに適しています。
また、ショート動画を見終わったり、表示された動画を見たくない場合は、上にスワイプするだけで次々と別の動画に切り替えられるのです。
これに対し、フル動画の場合は縦にスマホを持つと画面が小さくなって見にくいですし、動画の切り替えにも手間がかかってしまいます。
さらに、動画1本の尺が長いので、常に「時短」や「タイパ」を気にする忙しい人には向いていません。

【2】Googleのアルゴリズムで興味のある動画ばかりが次々と表示される
ショート動画にどんな動画が流れてくるかは、YouTubeの親会社Googleのアルゴリズムによって判断されています。
これは、フル動画でもそうなのですが、普段どのような動画を見ているのか、どんなWebサイトを見ているかといった情報で総合的に判断されているのです。
ショート動画の1本1本は短いのですが、自分が気になる動画ばかり次々と表示されてくるため、どこで止めていいか分からなくなり、ついついダラダラと見続けることになるんですね。

【3】興味のある内容が短い時間に凝縮されている
ショート動画は、180秒で視聴者に伝えることを意識して製作されているため、余計な部分が排除されています。
一方、フル動画ではたびたび話が脱線したり、タイトルとは関係ない内容が入ったりしてダラダラしがちですが、ショート動画は知りたいことをストレートにズバッと伝えてくれるのも大きな魅力となっています。
また、現在のトレンドに関しても、ショート動画の製作者側は意識して取り込んでいることが多いので、ショート動画を見れば「今は何が流行しているか?」といったことも、すぐに確認しやすいんですね。

【4】動画の種類が多くて飽きない
ショート動画は、フル動画と違ってスマホでも手軽に製作できますし、製作時間があまりかからないため、フル動画より多くの新作動画がアップされています。
そのような事情もあって、ショート動画を次々と見ていっても同じような動画が表示される可能性が少なく、長時間見ていても意外と飽きないんですよ。

フル動画のメリットは?
フル動画は、基本的に4:3または16:9のアスペクト比で作成された180秒を超える動画になります。
また、YouTubeの場合は1本の動画ファイルサイズが最大128GBまで、もしくは動画時間が12時間までとなっており、どちらかの上限を超えてしまうと投稿できません。
そのようなフル動画のメリットをこのあと4つ紹介しますが、これはショート動画のデメリットになる場合もあります。
【1】 動画製作者のやりたいことがすべて入っている
YouTubeのフル動画は、数十分の長時間動画をアップロードできるため、事前に製作者がしっかりと構成を考えて台本を作っているケースもあります。
なかにはテレビ番組並みのスタッフを揃えて、非常にクオリティの高い番組を製作していることもありますよ。
このような場合は、製作者が伝えたいことが動画にしっかりと盛り込まれていますので、長時間見ても飽きさせない工夫だったり、参考になる動画もけっこう多いのです。
これは、最長180秒のショート動画にはあまり期待できない部分ですね。

なかには、環境ビデオとして暖炉の火や水槽の魚だけを何時間も映しているだけの動画などもありますが、やはりショート動画とは違って、フル動画にはしっかり製作されたクオリティの高い動画がたくさんあるのが魅力となっています。

【2】 解像度が高く細かいところまでクッキリ見える!
YouTubeのフル動画の解像度は、以前は640×480ドットのSD画質が多かったのですが、現在の主流はフルHD(1920×1080ドット)で、なかには4Kや8Kの超高精細動画もあります。
また、フル動画はパソコンの一般的なディスプレイと同じ16:9のアスペクト比なので、「全画面表示」にすれば、まるでテレビを見ているのと同じ感覚でフル画面表示されるのです。
実は、ショート動画も1080×1920ドットなので、最初からスマホで撮影された縦動画の解像度は決して悪くありません。しかし、パソコンでショート動画を見ると、縦長になって表示が小さくなってしまうんですね。
なかには、もともと16:9だった動画を切り抜いて縦長の9:16にしている動画も多いので、どうしても解像度という点ではフル動画に敵わないのです。

【3】 テーマの深堀りや製作者の人となりも伺える!
フル動画では、長尺でひとつのテーマをじっくりと深堀りできますので、少し脇道にそれた情報なども盛り込むこともできます。
また、製作者の知識披露だったり雑談なども組み込まれることが多く、製作者の人となりまで伺えるのが共感できる部分だったりするんですよね。
たとえば、ラーメンの食レポは非常に人気の高いコンテンツですが、ラーメンを食べた感想だけよりも、ラーメン以外のおすすめメニューや近所にあるスイーツ店の紹介などが、意外と参考になったりします。

【4】 動画の検索性が高い
YouTubeで動画を検索すると、基本的にはフル動画の検索結果が並ぶことになります。その合間にショート動画の検索結果も表示されますが、横並びになっていて使いにくいですし、動画の解説テキストも見られません。
そのため、目的の動画をピンポイントで検索したいときは、フル動画のほうが優れているんです。

まとめ
いかがでしょうか? 今回は「ショート動画」と「フル動画」のメリットとデメリットについて解説しました。
ちょっとした空き時間に、スマホで暇つぶしとして見るならショート動画が向いていますが、家のパソコンや大型テレビでじっくりと動画を楽しみたい場合は、やっぱりフル動画がいいでしょう。
もちろん、どちらがいいかは各自の視聴スタイルで異なると思いますが、アナタはどっち派ですか?
記事提供元:スマホライフPLUS
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