祝!全米女子OP出場 上り調子の河本結が初優勝した思い出の宮崎で狙うツアー3勝目
<アクサレディス 事前情報◇27日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6538ヤード・パー72>
2019年大会でツアー初優勝を果たした河本結が思い出のコースに帰ってきた。「ここに来るとやっぱり思い出す。懐かしい感じがしますね」。この日は雷雲接近のためプロアマ大会は中止となったが、練習場、パッティンググリーンの使用が再開された正午前にコースに入り、グリーンの感触をチェック。今も色あせることのない初Vの喜びを思い出していた。
プロ2年目だった19年大会の最終日は2018年プロテスト合格の同期(90期生)だった臼井麗香、脇元華と最終日最終組を回った。ツアー史上初となった同期3人による最終日最終組は単独首位から出て、4バーディ・2ボギーの「70」で回り、2位に5打差をつける圧勝で、1998年度生まれの黄金世代では5人目のツアー優勝を成し遂げた。
その後は米ツアーからの早期撤退など苦しい時期もあったが、昨年8月の「NEC軽井沢72」で2勝目を達成。プロ8年目の今季は「年間女王を目指して、毎日を悔いなく生き切ることが目標」と意気込んでいる。
発奮材料には事欠かない。24日付の世界ランキングは前週から6位アップの71位となり、同ランク75位以内に与えられる5月29日開幕の海外女子メジャー第2戦「全米女子オープン」の出場権を獲得した。3位に入った前週の「Vポイント×SMBCレディス」で得たポイントが反映されて、つかんだ全米切符。滑り込みながら、「ホッとした気持ちはあるし、すごくうれしい。でも、出場資格を手にする自信はあった」と好調さに裏付けされた自負ものぞかせた。
上り調子で迎える今季第3戦。6年前は国内男子ツアー通算2勝で、当時は日体大のアマチュアだった1学年下の弟・力をキャディに起用し、きょうだいタッグで頂点に立った。そのお返しの意味も込めて、昨年は「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で姉が弟のキャディを買って出た。「今年もJTは私がキャディをやります。力は去年は勝てなかったけど、今年は絶対に勝てると思う。年間女王になって、力のキャディをやって、(国内男子、女子、シニアの対抗戦)日立3ツアーズに出て勝ちたい」。青写真は完璧。まずは思い出の地から女王獲りの一歩を踏み出していく。(文・臼杵孝志)
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