中村俊輔が高校時代に部活で培ったのは"自分で考える力"『NumberTV』#15
イチオシスト

『NumberTV』
NTTドコモの映像配信サービス「Lemino(レミノ)」では、さまざまなジャンルのトップアスリートを招き、彼らの競技人生における「最大の挫折」の真実に迫る『NumberTV』を配信している。その時何を感じ、どう壁を乗り越えたのか。選手本人が当時の写真と向き合いながら、復活までの道のりを明かす本格ドキュメンタリーだ。#15では、元プロサッカー選手・中村俊輔の挫折と苦悩に迫る。
「あそこまでやる選手は未だかつて見たことがない」中村の自主性を尊重する佐熊監督
試合に出ることが出来ず、屈辱を味わい、ユース昇格も閉ざされた中学3年生の夏。サッカーをする環境を追い求めて中村俊輔は自ら動き出した。夏から冬までの期間は何もなく、監督に相談するよりも「自分から先輩に電話したり、家の周りを走ったり、空き地に誰かを呼んで1on1をしまくった」と語る中村は、挫折した後に自分でアクションを起こして立ち直ることを、この時覚えたと語る。
神奈川の桐光学園高校に進学した中村は、今度は"部活"という概念に衝撃を受けたと話す。ボール磨きやグランド整備、ボール拾いなどを「考えたことなかった」といい、高校1年生の間はほとんどサッカーが出来なかったと振り返る。当時朝練はなかったが、自ら朝早く登校して練習し、放課後もライトが消えるまで練習を行い、「自主練のメニューを決めたり、自分に何が足りないからコレやろう」という自主性はこの期間に覚えたという。
当時の桐光学園高校サッカー部監督の佐熊裕和は、20時には下校するところ、中村だけが1人残っていたり、暗くしなければ帰らなかったと当時の中村の様子を話し、「あそこまでやる選手は未だかつて見たことがない」という。自分で自分を追い込む中村は「指導というより彼が思うようにやらせてた」のが現状だったと振り返った。
【制作・編集:All About編集部】
記事提供元:Lemino ニュース
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