竹田麗央は初のシンガポールに「マーライオンが楽しみ」 “日本の女王”が世界の舞台で感じた課題
<HSBC女子世界選手権 事前情報◇25日◇セントーサGC(シンガポール)◇6779ヤード・パー72>
先週の米国女子ツアー「ホンダLPGAタイランド」を9位タイで終えた竹田麗央。シンガポールには人生で「初めて来た」という。
月曜日の昼に移動したが、ホテルで荷物の整理などをしていたら「夕方になっていた。近くのご飯屋さんに行ったので、それで少し歩きましたけど…」と観光はあまりできていない。一番の目的は「マーライオンが楽しみ。見てみたい」とシンガポールで有名な「マーラインオン像」をこの目で見ることだ。
この日は渋野日向子と9ホールをプレー。「行くならきょうしかないので、(このあと)行ってみようかな~と考えています」と笑顔を見せる。初めてのシンガポールのコースに抱いた印象は「少しアップダウンがあって、バンカーの雰囲気などが日本と似ているなって思ったホールが多かった」と、母国のレイアウトに重なる部分があったという。
まだ回っていないホールはあるが、「ティショットのターゲットがいくつか狭いところもあったりしたので、そこさえ気をつければ。上位いけるかなと思っています」と攻略はある程度かたまっている。先週、課題となったドライバーの精度は「きょう回った感じだと、けっこう狙い通りに打つことができた」と好感触を得ている。マネジメントとショットが噛み合うために、水曜日も調整に励んでいく。
昨年は国内女子ツアーで年間8勝を挙げ、日本で開催された日米共催の「TOTOジャパンクラシック」で米ツアー初優勝を遂げている。その資格で今季は米ツアーを主戦場に戦っており、初戦の「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で8位、2戦目の「ファウンダーズカップ」は45位タイ。前戦のタイでは9位と予選落ちはなく、すでに2度のトップ10入りを果たしている。
米ツアー1年目のシーズン序盤ではあるが、米ツアー2勝目の期待が高まる。「初戦とか2戦目に比べたら、だんだんゴルフの調子も良くなってきていますし、初戦に比べたらいいんですけど…」と新しいステージで徐々に調子は上がっている。しかし「勝負どころのパッティングとかがまだ決まっていないし、簡単にボギーになったりすることもあるので、まだまだいっぱい上位にいる選手と比べたら精度はまだない」と課題も感じている。
それでも気持ちは前向きだ。「体調もすごくいいですし、ゴルフの調子自体も悪くないので、4日間ベストを尽くしてしっかり精一杯頑張りたいと思います」。その前に、まずは人生初のシンガポールを楽しみたい。(文・高木彩音)
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