インドアゴルフ市場はもう飽和状態!? 業界最大手GOLFZONの分析が面白すぎた「近年急速に伸びてきましたが……」
インドアゴルフ業界の最大手、GOLFZONが4日、新製品となる最高峰スペック『TWOVISION NX』の発表会を開催した。
新製品の内容説明に先立ち、GOLFZON Japan株式会社の代表取締役、今野晃広氏より語られたのは、インドアゴルフ業界の市況。同市場は近年急激に伸びてきたものの、それゆえに飽和状態と囁かれていることに答えた形だ。結論から言うと、市場は成長段階。まだまだ伸ばさなければいけない、という見解だ。内容は簡単に以下になる。比較はすべて対2019年。コロナ禍によるゴルフバブル以前の平常時との比較を意図している。
①ゴルフ練習場市場現況
ゴルフ練習場に足を運ぶ人 550万人(2019年)→510万人(2023年)92.7%に減
市場規模 1,250億円(2019年)→1,230億円(2013年)98.4%とほぼ横ばい
※日本生産性本部「レジャー白書」より矢野経済研究所作成、矢野経済研究所「サービス産業白書2025」より
人は減ったが、市場は横ばい。これは一人当たりの使用金額が増えているのが理由だという。
②練習場施設数、来場者推移
ゴルフ練習場来場者数 1950.2万人(2019年)→2248.7万人(2023年)と大幅増
アウトドア練習場施設 2,463(2019年)→2,322(2023年)と141減
インドア練習場施設 1,045(2019年)→1,518(2023年)と473増
※経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」、公益社団法人全日本ゴルフ練習場連盟より
アウトドアは減り、インドアは増えて合計では増、と見るのは短絡的。アウトドアは1施設40打席、インドアは1施設4打席で換算すると、2019年からの4年間で約3,750打席減っている計算になる。ゴルフ練習場を利用する人数は増えているにも関わらず、練習場の打席は減っている。アウトドア練習場の減少に歯止めがかからず、インドア練習場増でもカバーしきれていないのが現状だ。
③インドアゴルフ利用概況
インドア練習場の利用者の内訳は、年代別だと20代の32.2%が最多。23.8%の30代と続く。つまり20、30代の利用者が56%を占める。これはまさに若い人がインドア練習場を牽引している形そのもの。そして、インドア練習場の打席数はアウトドア練習場も含めた総打席数のたった6.5%にすぎないが、インドア練習場の利用者は全体の19.7%にものぼる。
つまり、インドア練習場は若年層の取り込みに大きく寄与しており、かつ飽和状態とはほど遠く、まだまだ伸ばさなくてはいけないというのが現況、という結論だ。ゴルフ業界への貢献という社会的意義もそこには見て取れる。
そんな中、満を持してGOLFZONが投入した『TWOVISION NX』。発表会には三浦桃香プロも登場し、その魅力を発信。
「とてもリアルな画面で、雲の動きで風を読み取れます。コースの起伏や傾斜も見てわかるほど綺麗。ちゃんと池越えとかOBとか、プレッシャーをしっかり感じられるのでいい練習になると思います」と絶賛。4分割された「打席プレート」が自在に足元の傾斜を再現し、独立に動く「ショットプレート」でボールのライを完全再現。もはやインドアという概念からは越えた存在なのかもしれない。
日々移りゆく市況に即対応する業界の雄。これからの展開も非常に楽しみだ。
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<ゴルフ情報ALBA Net>
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