今週のテーマは“鼻歌” 原英莉花がプロ初Vのコースで原点回帰を宣言「攻めていくぞ!」
<大東建託・いい部屋ネットレディス 事前情報◇17日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6505ヤード・パー72>
原英莉花が6年ぶりに思い出のコースに帰ってきた。2018年に下部ステップ・アップ・ツアー開幕戦「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」でプロ初優勝を達成。そのときと同じ舞台、ザ・クイーンズヒルゴルフクラブでシーズン後半戦の初戦が行われる。
「もう6年ですか…。去年の大会はお休みしていたので、このコースはあのとき以来ですね。当時は怖いものなしというか、“絶対に自分が勝つんだ”という思いでやっていた。そういう気持ちで今週はやってみようかなと思います」。原点回帰を誓った。
神奈川・湘南学院高を卒業した17年7月に初受験のプロテストに失敗。翌年の出場優先順位を決めるQTも11月の3次予選で敗退した。失意のなかでスタートしたプロ人生だったが、主催者推薦でレギュラーツアーに2試合出場したあと、3月に下部ツアーで優勝。師匠の尾崎将司に『下部で勝てないなら、もう面倒は見ないぞ』と優勝を厳命されるプレッシャーをはねのけての3打差逆転だった。5月には下部で2勝目をマーク。プロテストも2度目の挑戦で見事に合格を果たした。
レギュラーツアー通算5勝。うち3勝が国内メジャーと「デビューしたころに比べたら全部がうまくなったと思う」という自負はある。だが、一方で澱(おり)のようなものが心の中に溜まっている。「できることだけにフォーカスしてしまっている部分がある。経験が邪魔をしている。例えばピンだけを狙っていた昔のようなミスは減ったけど、イーグルが少なくなった。そういうところは変えていきたいなぁと思います」。20-21年の統合シーズンに9個だったイーグルは、今季は16試合に出場してゼロ。今週は少々のリスクを冒してもピンをデッドに攻めていくつもりだ。
「以前はピンチになったら鼻歌を歌っていました。ステップで勝ったときも歌っていましたよ。ちゃんみなのイケイケのラップでした。よしっ、今週は鼻歌気分で攻めていくぞ!」
現在96位の世界ランキングを、米女子ツアー予選会の最終(Qスクール)から出場できる75位以内まで上げることが当面の目標となる。ツアー177試合目。初心に帰って、猛暑に負けない熱いハートを取り戻す。(文・臼杵孝志)
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