【世代別】「星の数」で足切りする20代、「文章レビュー」で最終確認する50代——レビューの「使い方」に見える世代格差
20代の約55%は星の数で瞬時に候補を絞る「フィルター型」、50代は買う直前に低評価の文章を読み込む「リスク回避型」。同じレビューを、まったく異なる目的で使いこなす世代格差の実態を482人の調査から読み解きます。
イチオシスト
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【世代別】「星の数」で足切りする20代、「文章レビュー」で最終確認する50代——レビューの「使い方」に見える世代格差

【世代別】「星の数」で足切りする20代、「文章レビュー」で最終確認する50代——レビューの「使い方」に見える世代格差 画像提供:PIXTA(※実在の人物や団体等とは関係ありません)
ネットショッピングで商品を選ぶとき、あなたはレビューをどのタイミングで、どのように確認していますか? 実は「いつ見るか」「何を見るか」には、世代によって明確な違いがあることが今回の調査で明らかになりました。
レコメンドメディア「イチオシ」が482名を対象に実施した調査(2026年3月)では、20代の約55%が商品を見た「最初」に星の数で候補を絞り込む「フィルター型」であるのに対し、50代は比較検討の「途中」や買う「直前」での文章レビュー確認が合計41.8%を占める「リスク回避型」であることが判明。同じ「レビューを見る」という行動でも、世代によってその目的も使い方もまったく異なっていました。
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解説:レビューは「いつ見るか」で役割が変わる
今回の調査では、計画的に買う場合のレビュー確認タイミングを5択で尋ねました。その結果、20代と50代の間に際立った差が現れました。
20代(n=103):約55.3%が商品が気になった「最初」に確認。星の数や総合評価点で候補を即座に絞り込む「フィルター型」が主流です。情報量が多すぎる時代に育ち、直感的なスクリーニングに慣れた世代ならではのスタイルといえます。
50代(n=55):「最初」での確認は41.8%にとどまり、比較検討の「途中」(29.1%)や買う「直前」(12.7%)での確認が合計41.8%を占めます。最終候補に残った商品の文章レビュー——特に低評価の内容——をじっくり読み込み、致命的な欠陥がないかを確認する「リスク回避型」が特徴です。
20代は「絞り込みのための道具」、50代は「最終確認のための保険」というように、同じレビューを異なる目的で活用しています。
データで見る「世代別・レビュー確認タイミング」
全世代のレビュー確認タイミングを比較すると、年齢が上がるにつれて「最初」の割合が下がり、「途中」「直前」の割合が上がる傾向が見えます。
| 確認タイミング | 20代(n=103) | 30代(n=167) | 40代(n=133) | 50代(n=55) |
| 最初に見て候補を絞る | 55.3% | 52.7% | 51.1% | 41.8% |
| 比較検討の途中で見る | 29.1% | 26.9% | 30.1% | 29.1% |
| 買う直前にダメ押しで見る | 7.8% | 8.4% | 4.5% | 12.7% |
| 途中+直前の合計 | 36.9% | 35.3% | 34.6% | 41.8% |
20代・30代・40代では「最初」に見る割合が約半数以上を占めるのに対し、50代では41.8%まで下がり、代わりに「途中+直前」の合計が全世代で最も高い41.8%に達しています。
アンケートから見えた!世代別のリアルなレビュー活用術
数字だけでなく、アンケートの自由回答にも世代ごとの個性が光っていました。
20代:「まず星で絞る、詳細は後で」
「レビューを見ずに犬のおもちゃを買ってしまった。画像と違うものが来てしまった。それ以来、最初にレビューの数や質をきちんと確認している。」(20代・女性)
「公式以外の着画(SNSのタグ付けやレビュー写真)を見るまでカートに入れない。モデルさんの完璧な写真だけでなく、一般の方がスマホで撮った『現実の質感』を必ずチェックします。特に動画レビューがあると生地の揺れ方や厚みがわかるので、それが見つからない場合はどんなに可愛くても諦めるようにしています。」(20代・女性)
「ネットで買うときは、並べ替えを『レビュー件数順』にして、レビューの多いものの中からさらに低評価が一番少ないものを買うようにしている。」(20代・女性)
20代はレビューを「大量の選択肢を素早く絞るフィルター」として使いこなしています。星の数や件数で足切りしたうえで、SNSの動画など視覚情報も組み合わせる、スピードとリアリティを両立したスタイルが特徴です。
50代:「最後に低評価を読んで致命傷を防ぐ」
「価格だけでなく、レビューもしっかりチェックする。また、同商品の口コミ情報も併せて確認することにしている。」(50代・男性)
「安くて良いかな?と思って買ったパンツ。レビューの中に『すぐに毛玉だらけ』って書いてあったけど購入した。口コミ通り1回履いたら毛玉。やっぱり悪い口コミもしっかり見てから買わないと。」(50代・女性)
「温かいという口コミが複数あったので腹巻を買ったのですが、思ったほど温かくなかった。温度や皮膚感覚は人それぞれ異なるので仕方ないとも思いました。この失敗は繰り返したくないので腹巻は実店舗で触って確かめた上で買うことにしました。」(50代・男性)
50代はレビューを「慎重な最終判断を支える証拠」として活用しています。高評価の数よりも、低評価の文章に具体的な問題点が書かれていないかを確認する「リスク回避型」が主流です。
世代共通:「自分と近い属性の人のレビューを探す」
「ネットで買ったパンツが、試着なしなのにウエストも丈もドンピシャ。マイルールは、自分の体のサイズを細かくメモしている・レビューで『自分と近い体型』の人を探す・S/M/Lじゃなくて実寸(cm)で判断。」(20代・男性)
「アウターを買ったがサイズが合わず、結局他の人に譲渡した。その後はなるべく自分と体形が近い人が実際に着ている画像や、レビューを検索してサイズ感をチェックするようにしている。」(30代・女性)
「悪い評価のコメントは必ず見ること。大体悪い評価の商品は皆さん具体的に書いている場合が多いので、これだけで決定的な失敗は減らせるし、納得行くお買い物ができる。」(40代・女性)
「自分に近い属性の人のレビューを参照する」という行動は20代から50代まで幅広く見られた共通のマイルールでした。
まとめ:レビューは「量」より「誰の・どんな声か」が重要
20代は星の数で素早く絞り込み、50代は文章を丁寧に読んでリスクを排除する——世代によってレビューの「使い方」は大きく異なりますが、共通しているのは「全体の評価より、自分に関係する具体的な声を拾う」という姿勢です。
星5でも失敗し、星3でも大満足できる——それがネットショッピングの現実です。自分なりのレビューの読み方を持っている人ほど、後悔の少ない買い物を実現できているようです。
レビューの使い方に関するFAQ
世代別のレビュー活用スタイルや、上手な読み方についてよくある疑問をまとめました。
Q1. 20代と50代で、レビューの確認タイミングにどんな違いがありますか?
A. 20代の約55%は商品が気になった「最初」に星の数で候補を絞り込む「フィルター型」が主流です。一方、50代は比較検討の「途中」(29.1%)や買う「直前」(12.7%)での確認が合計41.8%を占め、最終候補の文章レビューを丁寧に読む「リスク回避型」が主流です。
Q2. 低評価レビューはどう読むのが正解ですか?
A. 「具体的な問題点が書かれているかどうか」がポイントです。「生地が薄い」「サイズが表記より大きい」など再現性の高い指摘は信頼できる情報源になります。一方、「思っていたのと違った」という主観的なものは参考度が下がります。特に50代は低評価の文章を重視する傾向が強く、致命的な欠陥がないかを確認する「ダメ押し」として活用しています。
Q3. レビューの件数と星の数、どちらを優先すべきですか?
A. 今回の調査では「レビュー件数順に並べ替えて、その中から低評価が最も少ないものを選ぶ」という声が寄せられました。件数が多いほど母数の信頼性は上がりますが、星の平均だけでは判断が難しいケースも多く、件数×低評価の内容の掛け合わせで判断するのが賢い活用法のようです。
Q4. 自分に合ったレビューの見つけ方はありますか?
A. 「自分と体型や属性が近い人のコメントを探す」という声が世代を問わず多く寄せられました。特にアパレルでは身長・体重・体型が近いレビュワーのコメントを参照することで、サイズ感の失敗を大幅に減らせるようです。S/M/Lではなく実寸(cm)で比較するのも有効です。
■調査概要
調査期間:2026年3月23日〜4月3日
調査対象:全国の18歳以上の男女
有効回答数:482名
調査手法:インターネット調査
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「イチオシ」では、本調査の数値結果を深掘りし、消費者のリアルな買い物行動と価値観を詳しく分析しました。各トピックの詳細は「イチオシ」にて公開中の記事にてご確認いただけます。
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