10万円越えのスマホが増えるワケ…一方、コスパで選ばれているメーカーは？

価格高騰と多様化が進むスマホ市場の現状

スマホが高くなったのはいつから？

スマートフォンは、最新モデルの性能やデザインとともに、その価格も注目を集めており、2025年現在、上位モデルでは20万円に迫ることも珍しくありません。かつては通信契約とセットで「実質0円」に近い価格帯で手に入った時代を知る方にとっては、「どうしてこんなにスマホの値段は上がり続けているのだろう？」と感じたことがある方も少なくはないはず。

そこで今回は、スマホライフPLUS（https://sumaholife-plus.jp/）に掲載された記事を参考に、スマホの価格高騰の謎や世代別の利用実態に関する情報をご紹介。各項目の詳細はぜひスマホライフPLUSでご確認ください。

1：スマホ価格高騰のターニングポイントと背景

スマートフォン価格高騰の大きなターニングポイントは、2017年11月に発売された「iPhoneX」です。iPhoneXは、最も安い64GBモデルでも税別112,800円という価格で発売され、「10万円を超えるのが当たり前」という風潮を生み出しました。

この価格上昇の背景には、有機EL（OLED）ディスプレイの初採用、ホームボタンの廃止とFaceID（顔認証）の導入、デザインの大幅な変更といった新技術が惜しみなく投入されたことがあります。この製品が市場に受け入れられ、高価格でも売れることが証明された結果、他メーカーも高性能・高価格なフラッグシップモデルを投入し始めました。

＜出典＞
今さら聞けない「スマホの価格がどんどん高くなる理由」10万円越えの携帯電話が増えるワケ （スマホライフPLUS）

2：スマホ選びの基準は世代で大きく異なる

株式会社ファーストイノベーションによる調査によると、10代～60代以上までの男女120人を対象とした「スマホ利用実態調査2025」において、現在のスマホ端末はApple社のiPhoneが65%で圧倒的なトップでした。iPhoneユーザーからは「操作がわかりやすい」「Apple製品で統一している」といった理由が挙がっています。

一方、Androidシリーズは合計で35%を占め、OPPO（10%）、SHARP/AQUOS（8%）、Sony/Xperia（6%）と続きます。

年代別に見ると、若年層の女性は「デザイン・ブランド・使いやすさ」を重視しiPhone15/16に人気があり、中高年男性は「コスパや性能」を重視する傾向があります。シニア層は「操作性と安心感」を重視し、iPhoneSEシリーズやAQUOSが人気だといいます。

＜出典＞
Z世代はiPhone、40代はAndroid？——世代で分かれる“スマホ選びの基準” （スマホライフPLUS）

3：現代のスマホ高騰を加速させる三つの要因

「iPhone X」の登場から8年が経過しても、スマホ価格が右肩上がりで上昇し続ける背景には、三つの複雑な要因があります。

一つ目は、高性能化と半導体不足です。スマホは高性能CPUの搭載が不可欠ですが、米中貿易摩擦やウクライナ情勢、自動車業界での半導体需要の急増などにより、部品コストが世界的に上昇しています。

二つ目は、2022年頃から急速に進んだ円安の進行です。多くのスマートフォンやその部品は海外からの輸入品であるため、円安は輸入価格の上昇に直結しています。

三つ目は、値引き規制による消費者側の「負担感」の増加です。総務省による過度な値引きをなくすための規制（2023年、2024年末に追加規制）により、消費者の実質的な負担が増加しています。

＜出典＞
今さら聞けない「スマホの価格がどんどん高くなる理由」10万円越えの携帯電話が増えるワケ （スマホライフPLUS）

【まとめ】デジタル時代における最適な一台の選び方

スマホ価格の高騰は、技術革新、円安などの外部経済要因、そして国内の値引き規制が複雑に絡み合った結果です。価格が上昇し続ける現在、ブランド力だけではなく、価格や性能との「バランス」を重視する傾向が強まっています。無理せず、自身のライフスタイルや世代に合った最適な一台を選ぶことが重要です。

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イチオシ編集部　ガジェット部

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