もうカセットコンロ要らないかも?火を使わず「炊く・煮る・蒸す」ができる!NESTOUT新作クッカーを検証してみた
イチオシスト
記事中画像撮影:筆者
え、火なしで調理?気になるクッカーを試してみた

炊飯・煮込み・蒸し・湯沸かし・保温。これ、全部火を使わずにできるとしたら、めちゃくちゃ便利ですよね? それを可能にした、ちょっと未来感のある電子調理器を「NESTOUT(ネストアウト)」で発見!
電気で調理するので、火も出なければ、一酸化炭素も発生しないのがポイント。つまり、テント内や車内でも安心して使えるというわけです。
これははたしてアウトドア調理の新定番になり得るのか……? 徹底的に検証。気になるところも含めて、詳しくご紹介します。
電気調理器 COOKER-1NESTOUT
NESTOUTとは?

NESTOUTは、PC・スマホ周辺機器を中心に手がける日本の電子機器メーカー「ELECOM(エレコム)」が展開する、アウトドア向けに特化したギアシリーズ。
防水・防塵・耐衝撃といったタフな性能を備えたモバイルバッテリーやLEDランタン、ポータブル電源などをラインアップ。自然のなかでも安心して使える実用性はもちろん、無骨すぎずサイトになじむデザインも魅力。電源まわりのギアをアウトドア仕様でそろえたい人におすすめ。
COOKER-1の大きな特長3つ
1|ポタ電があればとこでも使える

COOKER-1の最大の特長は、電気を使って調理するという点です。
ガスバーナーや焚き火と違って火を使わないので、テント内や車内でも調理できるのが大きな魅力。火災や一酸化炭素中毒の心配がないのが安心ポイントです。

用意するのは、500W以上のポータブル電源だけ。コンセントにプラグを挿すだけで準備完了なので、ガス缶を用意したり、火加減を気にしたりする必要なし。
2|ダイヤルを回すだけで、煮る・炊く・蒸す・沸かすができる

そして操作(調理)方法も、超〜かんたん。希望のモードに、ダイヤルを回すだけ。
45℃・70℃・100℃の3段階の温度設定と、「Rice」モード、つまり炊飯まで自動でできちゃうという、なんとも令和な機能です。
湯沸かしなら300mlが約5分、炊飯なら1合が約40分で完成するそうな。火加減を見ながら作っていたキャンプ飯とは時代が変わりましたね……。キャンプギアというより、もはや家電の操作感です。
3|自動で保温もしてくれる

調理が終わったあと電源をオフにしなければ、自動で保温モードに切り替わり、設定温度で約1時間キープできるそう。
キャンプって、料理ができたタイミングと「さあ食べよう!」のタイミングが微妙にズレること、ありますよね。そんなときでも冷める心配がないのは、地味にありがたいところ。

……とまぁ、ダイヤルひとつで完結するという、なんとも令和なアウトドア調理器なのですが、正直「ほんとにこれでちゃんと料理できるの?」と半信半疑な部分もありつつ……。
というわけで次は、セット内容や本体のディテールをチェックしつつ、実際に調理して使い勝手を検証してみたいと思います!
ディテールをチェックしていく

届いたCOOKER-1の箱を開けてみると、なかにはこれらのアイテムが入っていました。
電源コードがあるので、アウトドアギアというより、やはり家電っぽい雰囲気ですね。

こんなふうに重ねて使うようです。とにかく気になるところが多すぎるので、ひとつずつ仕様をチェックしてみます。
「内釜」は一体型

まず本体を持ってみてびっくり。片手でひょいと持てるくらい軽い! 見た目のわりにかなり軽量です。
内釜にはフッ素樹脂コートがなされていて、つるっとしています。これは汚れが落としやすそう。

内側にはメモリが2つ。お米を炊くときの水量もひと目で確認可能です。

ふちには注ぎ口もあり、お湯を注ぐときも使いやすそう。

そしてここで気になったのが、内釜が外れない「本体一体型」の構造。これが使い勝手の面でどう影響するのか……後ほど調理しながらチェックしてみたいと思います。
料理の幅が広がる「蒸し皿」つき

付属の蒸し皿は、素材の記載はありませんが、見た感じはステンレス製っぽい雰囲気。
よく見ると、網目の一部がさりげなくネストアウトのロゴマークに! こういう隠れた小ワザに筆者はグッときちゃうんですよね〜。
お皿を兼ねる「ふた」

ふたはアルミ製で、折りたたみ式のハンドル付き。裏返すとシェラカップのようなお皿として使えます。

ふたには細長い穴が2つあり、ここから内釜の蒸気を逃す構造になっているのでしょう。
取り回ししやすい長さの「電源コード」

電源コードは長さ約1mで、卓上で取り回ししやすい長さです。

差込口には電源カバーがあるので、水や汚れが入りにくい構造になっていました。
なお、加熱しすぎを防ぐための安全装置も搭載。サーモスタットと温度ヒューズ(290℃)が備わっているとのこと。
全部あわせても約895gの軽さ

電源コードを含めても約895gと1kg以下。コンパクトだし、これなら持ち運びの負担にはならなそうです!
COOKER-1でできること5つ
使いかたは、電源プラグを挿し込んで、ダイヤルを回すだけ

COOKER-1の使用には、別途ポータブル電源(500W以上)を用意します。ポタ電は同じくネストアウトの「700N」を使用しました
ポータブル電源700NNESTOUT
使いかたは、電源プラグをコンセントに挿し込んで、ダイヤルを回すだけ。
子どもでも扱えそうなほどシンプルな操作ですが、ほんとうにこれだけで、湯沸かし、炊飯、煮込み、蒸し料理までできるというからびっくり。はたして、どんな仕上がりになるのでしょうか……?
1泊2日のキャンプ飯をCOOKER-1だけでやりくりしてみました。
できること1|400mI、4分半で沸騰した【湯沸かし】

テント設営を終え、お昼タイム。まずは試しに、お湯を沸かしてみましょう。
カップ麺と1杯分のコーヒーを淹れたいので、400mlの水を入れてスタート。

1分ほど経ったところでのぞいてみると、すでにポコポコと気泡が出始めていました。
ピーッという音が鳴ると終了のサイン。400mlを沸かすのにかかった時間は4分半ほど。思っていたより早い!
ちなみに、このとき電源をオフにしなければ自動で保温モードに切り替わり、設定温度で約1時間保温してくれるそうです。

内側のメモリは800mlまであり、最大800mlまで沸かせます。
カップヌードル(レギュラーサイズ)に必要な湯量は約300mlなので、2個分は余裕でまかなえますね。

湯沸かし後に本体の表面を触ってみると、じんわり温かい程度で、一般的なクッカーのようにアツアツにはなりません。
それは本体(内釜)が断熱構造になっているため、表面の高温化を抑えているのだそう。うっかり触れてやけどしにくいところも、子どもがいるキャンプでは安心して使えるな〜と思いました。
できること2|白米はほったらかし40分で完成【炊飯】

筆者がいちばん楽しみにしていた機能は、ずばり炊飯です。ガスバーナーなどで炊くと火加減が難しく、炊き上がりにムラができてしまうことも。
その点、炊飯器のようにほったらかしで炊けるのはラクだなぁと。なので、夕飯は白米を炊いてみることに。

パッケージによると、1合の炊飯にかかる時間は約40分。炊飯器でいうところのお急ぎモードくらいの感覚ですね。

あらかじめ浸水させたお米をセットして、電源コードを挿し、ダイヤルを「Rice」に合わせます。そして待つこと約40分……ピッピッピッピーと音が鳴ったらできあがりの合図。
このとき不在でも、自動的にそのまま保温に切り替わるので、1時間は保温できます。時間差でもほかほかで食べられるところがやはり便利ですね。

ドキドキしながらふたを開けてみると、ほったらかしでも炊けていました! 気になるお味はというと……炊けてはいるものの、炊飯器のようなツヤツヤふっくらな仕上がりをイメージしていると、やや物足りなく感じるかも(個人の好みにもよりますが)。すでに何回か使用していますが、浸水しても毎度硬めの炊き上がりになる傾向があります。
なお、最大で1.5合炊けるとのこと。量的にはメスティンとほぼ同じなので、デュオキャンプにもぴったりかと。
試しに2合でも炊いてみましたが、水の量が足りなかったのか見事に失敗しました(芯残り)。炊くときは表記どおりに行うことをおすすめします。

ちなみに、炊き上がったあとの蒸らしの時間(保温機能)で、蒸し皿にレトルトカレーのせて温めておきました。一石二鳥!
【浸水なしだと、硬めの仕上がりになりました】
説明書には「30分〜1時間浸水させるとやわらかめに炊きあがる」「温度環境が低い場合、うまく炊けないことがある」といった旨の記載があります。状況にもよりますが、筆者が何度か炊飯してみて思うのは「お米の浸水なしだと、硬めの炊き上がり」そして「炊きムラがある」です。個人的にはお米に水を吸わせてから炊くほうが好みでした。現地で絶対に失敗したくない人は、事前に試しておくことをおすすめします。
できること3|袋ラーメンも野菜と一緒に【煮こみ料理】

夕飯はラーメンという選択肢もあり。まずCOOKER-1でお湯を沸かして先に野菜を茹で、そのあと乾麺を投入します。

丸い乾麺がちょうど収まるサイズ感で、1人前を作るのにぴったりでした。

注ぎ口がついているので、スープを器に移すときもゆっくり注げばこぼれにくいのが地味に便利。
できること4|カレーも作ってみた【煮こみ料理】

キャンプといえばカレーも外せませんよね。というわけで、最初にCOOKER-1でお湯を沸かして、野菜とウインナーを茹で、具材が柔らかくなったらルーを投入。いい感じのとろみになったら、ダイヤルをオフにしました。
体感として2〜3人前くらいは作れそうな感じ。付け合わせをパンなどにすれば、COOKER-1だけで完結です。

正直、電気調理ということでイメージできない部分もありましたが、仕上がりはいつものカレーでした!
寒い季節はCOOKER-1でおでんや鍋料理もよさそうですね〜。
できること5|数分で肉まんもホカホカに【蒸し料理】

最後は、朝ごはん作り。蒸し皿を使って、肉まんを蒸してみます。内側に「Steam Water Level」のメモリがあるので、そこまで水を入れて、蒸し器に食材をセットするだけでOK。
ダイヤルを100℃にして待つこと数分、ふっくらした肉まんの完成。沸かしたお湯でスープを溶かせば、軽い朝ごはんのできあがりです。
クッキングシートを敷けば、冷めたごはんやパンの温めもできそうですね。蒸し機能があるだけで、使い道がぐっと広がるな〜!
できないこともある
揚げ・焼き・炒めものはできない

COOKER-1には対応していない調理方法もあります。それは、揚げもの・焼きもの・炒めものです。これらの調理をしたい場合は、やはりカセットコンロがあると手っ取り早いでしょう。
油を使うと高温になり、破損や故障の原因につながる可能性があるとのこと。そのため、肉を焼いたり、野菜を炒めたりすることはできません。すべての調理方法に対応しているわけではないので、その点はご留意を。
「内釜が外れない」のはぶっちゃけどう…?

使う前に気になっていたのが、「本体一体型」で、内釜が外れない構造。洗うときにネックになるのでは……と思っていましたが、確かに水洗いするときは気を遣うな〜というのが正直なところ。
丸洗いができない

公式サイトには「外側をぬらさないよう注意」と記載があり、電源差込口やダイヤルに水が入り込むと故障の原因になる可能性があるそう。

何も考えずに水道でジャババーっとは丸洗いはできないので、そこは人によって面倒に感じるポイントかもしれません。
でも汚れは落としやすい

丸洗いこそできないものの、内釜のフッ素樹脂コートのおかげで汚れは落としやすいので、実際の使用感としてはそこまで不便さは感じませんでした。
軽い汚れの場合:キッチンペーパーなどを水orぬるま湯に浸し、軽く絞ってから内側の汚れを拭き取る
油汚れの場合:キッチンペーパーなどで汚れを拭き取ったあと、中性洗剤をうすめた水orぬるま湯を含ませたスポンジを使って内側を洗い、水でよくすすぐ
確かにカレーのときは、ぬるま湯に浸したキッチンペーパーで汚れを拭き取っておくと、水場での洗いがスムーズでした。
使いかたやスタイルによって丸洗いできないことへの反応は分かれそうです。
「火を使わない」を最優先したいときの選択肢に!

お湯を沸かす、ご飯を炊く、インスタントラーメンを作る、肉まんを蒸す……といった調理が、火加減を見る必要はなく、ほぼほったらかしでOKなので、とにかくラク、この一言に尽きます!
もちろん対応していない調理方法もあるので万能とまではいかないものの、火を使わないキャンプ飯という新しい選択肢として、とくに車中泊ユーザー、ポータブル電源ユーザーとは相性がよさそうだと感じました。
また、小さい子どもがいても安全面が高いのもいいところ(わが家がまさにそう)。COOKER-1、ハマる人にはしっかりハマりそう。気になったかたはぜひチェックを!
電気調理器 COOKER-1NESTOUT
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