派生モデルでしょ?いえいえ全然違います。こだわりが詰まったGSXのニューフェイス「GSX-8T」&「GSX-8TT」

イチオシスト

2026年1月30日(金)、神奈川県横浜市にある赤レンガ倉庫にて、スズキの話題の新モデル「GSX-8T」「GSX-8TT」の説明会が行われた。昨年7月にグローバルモデルとして発表。日本では鈴鹿8耐やジャパンモビリティーショーで参考出品され、注目を集めていたモデルだ。

現行モデルでそのエンジンに定評のあるストリートファイター「GSX-8S」をベースに置きつつも、その派生モデルという表現では収まらないこだわり満載のバイク。車両の詳細は後日試乗の様子と併せてお届けする予定なので、今回は発表会の様子とこのモデルのこだわりポイントを幾つか簡単にご紹介することにする。
なお、1月30日(金)より日本での発売が開始されている。
開発はデザインから始まった
プロダクトコンセプトは、‟Retro Spirit,Next Generation Performance.“(懐かしさをまとい、明日へ駆ける)。過去のスズキの名車から発想を得たクラシックな雰囲気をまとったスタイリングと、現在の技術を注ぎ込み基本性能(走る・曲がる・止まる)を追求した、見て良し乗って良しのネオレトロバイクだ。古き良き街並みと近未来的な街並みが同居するこの横浜みなとみらいの赤レンガ倉庫が説明会の場に選ばれたのも納得である。

ソファに座りながらリラックスした雰囲気でトークも盛り上がる。

今回のニューモデルは、デザイナーが自由な発想で、デザイン志向でもの創りをしてみようという「スズキ ワクワクプロジェクト」の一環のプロダクトとのこと。通常の流れとは異なりスズキイタリアのデザインセンターでのコンペから始まり、デザインチームが静岡県浜松市のスズキ本社隣にあるスズキ歴史博物館を見学した際に、「コレだ!」と目に留まったのが1968年に誕生した「T500」で、この車両から着想を得て開発されたのが「GSX-8T」「GSX-8TT」なのだ。
トークショーの中では、長いことイベントでスズキの車両を案内してきたが、初めて「オシャレなバイクですね」と声をかけられたという笑い話も。確かにカフェやアパレルショップのウィンドウの前に置かれるイメージがしっくりくるデザインなので、今後オシャレなバイクが欲しい人にとっての候補に挙がるバイクなのは間違いない。

「GSX-8T」「GSX-8TT」こだわりポイント!
車体の構造や電子制御など最新技術がしっかり投入されているが、今回の新モデルはやはりデザインに着目だ。全てを書くのは難しいが、説明会で語られた話の中から4点だけピックアップしてご紹介する。


こだわりポイント① ヘッドライト

「馬蹄型」のデザインが過去車両からのオマージュでこだわりのポイントだ。さらに機能面でもこだわりが。最新のバイクにはほぼ採用されているLEDを採用したヘッドライト。LEDは直線的な光で夜間のカーブなどの際に、ハロゲン球などと比べると先が少々見通し辛い特徴があることはご存じの通りかと思う。しかし「GSX-8T」「GSX-8TT」ではLEDを採用しつつも、まるでハロゲンライトのような光の広がりを持たせることができており、夜間のカーブが今まで以上に安心して走行できるとのことだ。
こだわりポイント② ミラー

邪魔にならないスリムでコンパクトなハンドルバーエンドミラー。滑らかで上質な質感を持たせるため手作業で造形がなされていたり、野暮ったくならないように硬度の高い素材を採用してスッキリさせたりなどの工夫がされている。当然ながら後方視界についてもしっかりと考えられており、一見、丸形のバーエンドで後方の視界が悪そうというイメージを持つ人もいると思うが、通常のミラーを採用している「GSX-8S」と同等以上の後方視界確保ができるよう設計されている。さらに、ミラーがハンドルバーエンドにあることで、前方の視界がひらけて開放感があり、より快適なライディングに繋がる。
ちなみに、スズキのバイクでバーエンドミラーの採用はこれまでの歴史の中で2台目とのこと。さて、1台目は果たしてなんだったでしょう!?
こだわりポイント③ タンク

張り出しが強く迫力のある造形が特徴で、旧車イメージのふっくらした曲線美を出すため、手作業で造形がなされている。自然なニーグリップができて、自由度の高いリラックスしたライディングポジションになるような形状に設計されている。ベースとなっているストリートファイター「GSX-8S」とは、ハンドル・ステップ・シートの3点の位置は変わらないのだが、このタンク形状とシートの作りの違いとが相まって、全く違う乗り味になっているということだ。これは後日、実際に乗った際に確認してみたい。
こだわりポイント④ カラーリング
「GSX-8T」は3色、「GSX-8TT」は2色の展開だ。
「GSX-8T」



マットスティールグリーンメタリック:鉄タンクを思わせるような堅い、渋いイメージを表現している。
キャンディバーントゴールド:天候や光の加減で様々な表情を見せてくれる。琥珀のような高級感のある色で、会場ではオレンジが強く現れていた。
マットブラックメタリック:シンプルなブラックでスタイリッシュ。
「GSX-8TT」


パールマットシャドーグリーン:開発陣がイギリスのバーミンガムでクラシックバイクを漁るように見て回り、「これぞクラシックバイク!」というカラーを採用したもの。
グラススパークルブラック:アメリカのAMAスーパーバイクのレースマシンのイメージでアクティブな印象に仕上げている。
ネオクラシック界隈がさらに盛り上がる予感

今回発表された「GSX-8T」と「GSX-8TT」。スズキファンには待望のネオクラシックのネイキッドモデル。今回は4つのポイントだけをお伝えしたが、もっと沢山の魅力が詰まったモデルだ。
そしてこのライバル車両として考えられるのが、カワサキ「Z900RS」、ヤマハ「XSR900」、ホンダ「CB1100F」だろう。「Z900RS」を筆頭に、大変人気のあるカテゴリと言える。そこにエンジンに定評がありこれだけこだわりの詰まった「GSX-8T」と「GSX-8TT」が投入されたのだから、スズキファンだけでなく、多くのライダーが気になるところだろう。他ブランドも慌てているのではないだろうか?
MotoMeganeでは、試乗や比較など、今後もこのモデルを取り上げていく予定だ。バイク選びの参考になるよう情報を発信していくので、後日公開される記事も是非読んでもらいたい。


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