ミズノ契約プロ13人がアンバサダーミーティング参加 新クラブの“マル秘ヘッド”に興味津々&絶賛
イチオシスト
ミズノ契約の男女プロ13人が19日、兵庫・よみうりカントリークラブに集合し、新製品の試打などを行う「ミズノゴルフ ブランドアンバサダーズミーティング」を開催した。
参加したのは男子が平田憲聖、杉浦悠太、時松源蔵、手嶋多一、武藤俊憲、小林正則、桑原克典、三島泰哉の8人で、女子は稲垣那奈子、仲村果乃、奥山純菜、村田歩香、久保啓子の5人。
テストしたのは来春発売予定のドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティで、詳細は来年1月の発表までトップシークレットだが、同社のスタッフは「詳しいことは言えませんが、ヘッドに特徴があります」と説明。ロボット試打ではライバル社の現行モデルを2~9ヤード上回る数値を計測しているという。
2023年3月に発売されたドライバー「ST-X230」を使用する国内ツアー6勝の平田も「ボール初速が出て、飛距離も伸びるドライバーだと思う」と飛距離アップを実感している。打感については「今までのとは違うけど、好きだった前のとはまた違った角度でいいかなと思います」と話した。
今季は米国男子下部ツアーのコーン・フェリーツアーを主戦場に戦い、年間ポイントランキング15位に入ってPGA昇格を決めた。来季は1月15日開幕の「ソニー・オープン」(ハワイ州ワイアラエCC)で新たなスタートを切る。
「日本ツアーだったらもう少しテストする時間もあるけど、本当にもうすぐ始まるので、向こうでミズノの米国スタッフの方ともやり取りしていきたい。新製品は複数のモデルがあるので、その中から自分に合うものを見つけられたらと思います。シーズン中にクラブを替えることに不安はありません」。テスト中の新製品を含めたセッティングなど新シーズンに向けて、準備できる時間は少ないが、「振り返ると大変なことも多かった。過酷でしたね」という下部ツアーをしっかり戦い抜いて、たくましくなった25歳はなんとも頼もしかった。
この日はデモンストレーションの“脱力スイング”ながら新ドライバーで311ヤードを計測。国内ツアーは今季4試合に出場し、ドライビングディスタンス286.44ヤードだった平田には、最高峰ツアーで戦っていくための大きな武器となりそうだ。
フロリダ州で行われた米国男子のQスクール(最終予選)に出場して、2日前に帰国したばかりの杉浦もボール初速75m/sをマークした新ドライバーの性能に目を見張った。「ホント、ボール初速が出ますね。飛距離が期待できるドライバーだと思います」。昨年2月にミズノとアンバサダー契約を結んだ24歳は、Qスクールで29位になってコーン・フェリーツアーの出場権を獲得。新天地での活躍を支えてくれるクラブ選びのポイントについては「自分は顔を気にするんですけど、(新モデルは)カクカクしていないし、気に入っています」と話した。
今季の国内女子ツアーでそれぞれ初優勝を果たした稲垣、仲村の印象も二重丸だった。アンバサダーミーティングに初参加の稲垣は「男子プロの方のショットを間近で見られたり、自分のショットの計測もできたし、すごく楽しかった」とチーム・ミズノの一員であることを実感。新モデルに関しては「モデルが複数あって、選手それぞれに合ったものが見つけやすいのがいいと思います。フェイスに特徴があって、その説明も聞けて良かった。新しいからこそ、打感や音が全然違うところもすごく新鮮で良かった」と納得顔だった。
6月1日が最終日だった「リゾートトラストレディス」でツアー本格参戦1年目にして早々に初優勝を達成した稲垣に続き、11月の「樋口久子 三菱電機レディス」で初Vのゴールに飛び込んだプロ3年目の仲村は優勝ドライバーでもある小ぶりなヘッドが特徴の「ST-G」と比較し、「すごく打感が柔らかい」と評価した。今後もテストを重ねていくが、「一般の方でクラブに悩んでいる人にもすごくいいかなと感じました。見た目も易しそうだし、どんな人でも打てそうなクラブだと思いました」と話した。
通常は1年ごとにモデルチェンジされるが、今回は2024年以来、2年ぶりとなる新ドライバーの発売。その理由について、ミズノのスタッフは「自分たちが納得できるものを出したかった」と説明する。普段は2年の開発期間を経て世に送り出す新モデルだが、プラス1年かけて完成させた自信作。今年は杉浦が「ACNチャンピオンシップ」でツアー通算3勝目を挙げ、57歳の手嶋多一も国内シニアで4年ぶりの優勝を果たした。女子も含めてチーム・ミズノの活躍が目立った1年だったが、来季はさらなる活躍が期待できそうだ。(文・臼杵孝志)
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