【読解クイズ】文章に入る言葉は何?(Vol.10)
イチオシスト
【問題】

次の文章を読んで、文中の( 1 )に入る最も適切な言葉を選びなさい。 幼い頃、夏休みになると祖父母の家に遊びに行くのが楽しみでした。祖父は無口で厳格な人でしたが、手先がとても器用でした。ある日、私が大切にしていた木製のおもちゃの車が壊れてしまい、泣いていると、祖父は黙ってその車を預かりました。( 1 )、数時間後には車は元通りに直っていたのです。それどころか、車輪の動きが以前よりも滑らかになり、塗装もきれいに塗り直されていました。私は驚きと喜びでいっぱいになり、「おじいちゃん、ありがとう!」と抱きつきました。祖父は照れくさそうに「大事に使えよ」と一言だけ言いましたが、その目尻は優しく下がっていました。今にして思えば、あの修理されたおもちゃには、口下手な祖父なりの深い愛情が込められていたのだと思います。壊れたら捨てるのではなく、直して使い続ける大切さを、祖父の背中から学びました。 問:( 1 )に当てはまる接続詞を選びなさい。 A. すると B. なぜなら C. たとえば D. あるいは
★ ヒント
ヒント1:前では、祖父が壊れたおもちゃを「黙って預かった」という行動が描かれています。 ヒント2:後では、それが「数時間後に直っていた」という結果が描かれています。ある行動の後に、続いて起こった出来事や結果を導く言葉が入ります。
【解説】

正解:A. すると 【解説】 ( 1 )の前の文章では、祖父がおもちゃを預かるという「動作」がありました。そして( 1 )の後の文章では、その結果としておもちゃが直っていたという「事態」が判明しています。あるきっかけ(預かったこと)に続いて、次の展開(直っていたこと)が起きたことを示す接続詞「すると」が最も適切です。他の選択肢は以下の理由で不適切です。・B(なぜなら):理由を説明する場合に使います。・C(たとえば):具体例を挙げる場合に使います。・D(あるいは):選択肢を提示する場合に使います。
いかがでしたか?思い出のエピソードには、温かい感情が詰まっていますね。登場人物の行動から、その裏にある感情を推察することは、脳の社会性を司る部分の良い刺激になります。
記事提供元:脳トレ日和
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