能登半島地震復興を祈念する「工芸と天気展」 金沢市の国立工芸館でスタート
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北陸地方に大きな被害を及ぼした能登半島地震から2年。被災地の一日も早い復興を願って、工芸と天気の関わりをテーマに、人間国宝18人を含む石川県ゆかりの作家を中心とした工芸作品を紹介する「工芸と天気展」が、金沢市の国立工芸館で始まった。同館主催。会期は前期が2026年1月18日(日)まで、後期が2026年1月20日(火)~3月1日(日)まで。金沢駅西口と国立工芸館を結ぶラグジュアリーバスも週末・祝日限定で無料で運行される(各便先着15人)。
日本海に面し、豊かな山々を有する北陸地方の気候は、工芸にもさまざまな恵みをもたらしてきた。例えば空気中の湿度を取り込むことで固まる漆にとって、潤いを含んだ空気は好条件。冬の深雪は、山の土壌や岩盤に染み込んでやがて河川の水となり、かつては加賀友禅の一工程であった「友禅流し」を支えてきた。
工芸の作家たちがとらえた移ろいゆく空もよう、春の息吹を感じさせる作品を通して、北陸の天気のもとで育まれた表現を楽しめる展覧会。輪島塗、加賀友禅、九谷焼など、石川県ならではの工芸作品を、いつもと違う視点で改めてながめることができる。この地に生きる作家のまなざしを通して工芸と天気を見つめ直すと、新たな発見があるかもしれない。
開館時間は9時30分~17時30分(入館は17時まで)。休館日は月曜日(ただし1月12日・2月23日は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)・1月13日・2月24日。観覧料(税込み)は一般1200円、大学生700円、高校生500円。中学生以下、障害者手帳提示者とその付添者(1人)は無料。
記事提供元:オーヴォ(OvO)
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