政田夢乃はQTを5位で折り返し 研修生として過ごしたホームコースだけど…「あまり得意ではないんです」
イチオシスト
<JLPGAファイナルQT 2日目◇3日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 東コース(茨城県)◇6418ヤード・パー72>
来季の職場をかけた争いで、上位で折り返し地点を迎えることができた。メルセデス・ランキング62位でプロ2年目のシーズンを終えた政田夢乃は、4バーディ・1ボギーの「69」で回り、トータル5アンダー・10位タイ。来季の前半戦フル出場が見込めるボーダー(35位付近)圏内を維持している。
「初日からショットの調子があまり良くなくて。そのなかでも最悪なところに外さないようにしたり、ショートゲームを頑張ったりしてバーディを獲れている。いいゴルフだったんじゃないかな」。15番ではティショット、7番アイアンでの2打目と会心の当たりを重ねてバーディ。丁寧なプレーでスコアをまとめた。
中嶋常幸が主宰するトミーアカデミー出身で、高校卒業後はこの宍戸ヒルズカントリークラブで研修生として働いていた。2年ほどの短い期間ではあったが、「キャディをして、終わってからハーフを回ったり練習したり」と思い出の詰まった場所だ。
数えきれないほど回ったコースだが、「あまり得意ではないんです…」と苦笑いする。それでも「逆に緊張感を持ってやれています。いい意味で、自分に少しプレッシャーをかけながらできているんじゃないかな」と、気を引き締めて18ホールを歩いている。
プロ1年目だった昨季はトップ10入り5回でメルセデス・ランキング57位。2年連続でQTに回ることになったが、「(昨年と)同じような結果だったけど、内容は違うと思っています。後半戦は自分らしいゴルフができていたし、去年よりも飛距離が伸びてセカンドがだいぶ楽になったり、攻め方が変わってきた」と手応えを感じている。
終盤戦にかけては大会を完走することも増えた。「ちょっと休みたいなと思って、何日かオフを作ったり、1日だけ北海道に帰ったり」と、リフレッシュの時間を作りながら、このファイナルQTに向けて心身を整えてきた。
好位置での折り返しにも気を緩めるつもりはない。「ショットの調子があまり良くないので不安しかないです。何位にいても油断せず。自分との戦いだと思うので、自分らしいプレーをしたいです」。残り2日間は最低気温がマイナス予報の厳しい冷え込み。「寒さには弱いです…」と困り顔の道産子だが、それを払しょくするほどの“熱い”プレーを見せたい。(文・笠井あかり)
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