「シーズン序盤から絶好調!」入鹿池でのワカサギ釣りで528匹と豊漁【愛知】

「シーズン序盤から絶好調!」入鹿池でのワカサギ釣りで528匹と豊漁【愛知】">
入鹿池のワカサギ釣り 入鹿池のワカサギは、季節ごとに回遊経路を変える。11月の幕開けは北東側に散らばる小群れが中心で、なかやワンドや赤壁まわりが定番。 入鹿池(提供:TSURINEWSライター・HAZ …
イチオシスト
木立の彩りがいよいよ深まり、風に舞う一葉一葉が季節の節目を知らせる11月14日。冬の息吹を含む朝の空気に肩をすくめながら、ワカサギを求めて愛知県犬山市の入鹿池へ向かった。今シーズンも見晴茶屋に世話になり、静まり返った湖面へ漕ぎ出す。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)


入鹿池のワカサギ釣り
入鹿池のワカサギは、季節ごとに回遊経路を変える。11月の幕開けは北東側に散らばる小群れが中心で、なかやワンドや赤壁まわりが定番。
入鹿池(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
しかし今年は様相が違う。湖底調査によって地形が塗り替えられ、中央筏の位置も西へ移動した。長年積み上げられた「経験の地図」が一度白紙に戻り、確かめながら組み直す必要がある。
入鹿池の略図(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
低層の群れを狙う
直近の釣果情報に従い、その中央筏の東側にボートを寄せる。魚探をのぞくと、湖底に沿って淡い反応が走る。群れが密に固まり切っていないようで、水深ぎりぎりの低層を回遊しているらしい。
電動リール2刀流(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
オモリを着底させ、軽く叩きを入れてから3秒ほどゼロテンションで静止。そこから30cmほど持ち上げ、半ば祈るように空合わせを入れると、わずかに穂先が震えた。姿を見せたのは、透き通る白をまとった5cmのワカサギ。
光を抱く腹はガラス片のようで、骨の影すら霞む。中段の鉤に掛かっていたことから、群れの“芯”を捉えたと判断し、そのレンジを軸に攻めを組み立てた。
5cmのワカサギ(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
空合わせで掛ける
その後は、まるで糸が踊るように、途切れなくアタリが続く。誘いに対する反応を見ていると、叩きよりもフォールとフリーテンションへの食いが際立っている。
だが穂先には前触れが出ないため、アタリはすべて“想像力で掛けにいく”ような空合わせ頼みだ。着底、空合わせ、フリーテンション、また空合わせ――この単調に見える繰り返しの中で、アタリの密度が徐々に濃くなっていく。
使用した仕掛け(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
ワカサギ4連掛けに成功
掛けたワカサギをバラさないようラインを安定させ、次は連掛けを狙う。空合わせからテンションを切らないまま、そっと聞き合わせを入れると、穂先が深く沈む。
電動のモーターが低く唸り、手元に集まる重みが一気に増す。水中をのぞくと、銀の細影が光をはじいて揺れていた。釣れたのはワカサギの4連。
連掛けでヒット(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
小さな命たちが糸の上でひとつの束となり、水面下で淡い光の鈴を鳴らすようだ。同じパターンで追い食いを誘うと、さらに連掛けが続く。誘いの変化に対する群れの“感触”をつかめば、釣果は雪崩のように伸びた。
着実に数を伸ばしていく(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
最終釣果と今後の展望
夕刻が近づく頃、数えてみれば528匹。自己記録を大きく塗り替えた。例年の同時期と比べると群れの集まりが早く、サイズは7cm前後と申し分ない。鉤は1号が最も食いがよく、エサは持ちのよいベニサシが手返しを支えた。
良型のワカサギも釣れた(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
序盤戦でこれほど数字が伸びるとは、今季の豊漁を予感させる。季節が深まれば群れはひと塊になり、湖面のどこかで銀の帯が脈打つ。そこへ仕掛を落とし込む一瞬一瞬に、冬の匂いと湖の鼓動が混じり合う。
束釣りを狙うには絶好の時期が始まったばかりだ。寒気に震えながらも、また足を運びたくなる――そんな湖の魔性に飲み込まれてみては。
528匹の大漁(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
<HAZEKING/TSURINEWSライター>
記事提供元:TSURINEWS
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