繁殖のために性別を変えることもある牡蠣から見えるものを追う 「水の中で息をする」公開決定
更新日:
エミリー・パッカー監督「水の中で息をする ―彼女でも彼でもなく―」が、2026年1月31日より劇場公開されることが決まった。 「水の中で息をする ―彼女でも彼でもなく―」は、牡蠣を通してさまざまな団体や人々が、ニューヨーク湾に多様な生態系を取り戻し、湾の侵蝕を食い止めるために活動する様子を追ったドキ・・・
イチオシスト
ライター / 編集
イチオシ編集部 旬ニュース担当
注目の旬ニュースを編集部員が発信!「イチオシ」は株式会社オールアバウトが株式会社NTTドコモと共同で開設したレコメンドサイト。毎日トレンド情報をお届けしています。
エミリー・パッカー監督「水の中で息をする ―彼女でも彼でもなく―」が、2026年1月31日より劇場公開されることが決まった。
「水の中で息をする ―彼女でも彼でもなく―」は、牡蠣を通してさまざまな団体や人々が、ニューヨーク湾に多様な生態系を取り戻し、湾の侵蝕を食い止めるために活動する様子を追ったドキュメンタリー。
かつて、ニューヨーク港は世界の牡蠣の半分が生息する場所だったが、乱獲によりその数は激減した。しかし今、ニューヨーク市民により、牡蠣を港に戻す活動が行われている。牡蠣は呼吸することによって水を濾過し、牡蠣礁は小魚たちの住処となる。環境再生の手段のひとつとして、都市を救う可能性を秘めた存在と再評価されているのだという。
そのような環境に寄与する役割とあわせ、繁殖のために性を転換する、性別を固定していないという牡蠣の特質が、本作の重要なテーマを担っている。本作の監督であるエミリー・パッカーは、自身がノンバイナリーでもあり、その性のあり方にも着目することで、昨今のジェンダーをめぐる私たちの問題も提示している。ドキュメンタリーでありながら、フィクションフッテージや歴史映像も取り入れ、ニューヨークの歴史と未来、そして今後の人類の進むべき道筋を指し示すユニークでクィアなドキュメンタリーとなっている。
【作品情報】
水の中で息をする ―彼女でも彼でもなく―
2026年1月下旬よりシアター・イメージフォーラムにて公開 以降全国順次
配給:ブライトホース・フィルム
© Marginal Gap Films 2023
記事提供元:映画スクエア
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
